世界的な課題解決へ…“エコレシピ”で楽しく食品ロス削減♪ 余りがちな食材が大変身!【新潟市】

本来食べられるのに捨ててしまう食品いわゆる「食品ロス」。近年、先進国をはじめ、世界的な課題となっていますが、新潟市では、この食品ロス削減を目指すコンテストが開かれました。競ったのは「エコレシピ」です。

【桶屋美圭アナウンサー】
「オムレツやパスタなど、鮮やかでおいしそうな料理が並んでいますが、これらに使われているのは、実は捨てられてしまう食品です」

新潟市中央区で10月17日行われたのは、廃棄してしまう食材を使ったレシピを考案する「にいがた市エコレシピコンテスト」です。

【新潟市環境部循環社会推進課 堀内正徳 参事課長】
「食品ロスの問題は、世界的にも課題となっている。食品ロスの削減が一番の目的」

2021年度の日本の食品ロスは523万トンにのぼり、新潟市でも年間、推計2万7000トンの食品ロスが発生していて深刻な課題となっています。

こうした食品ロスを減らそうと、4年前に始まったこのコンテスト。この日は100の応募の中から1次審査を通過した8品の実食審査が行われました。

【にいがた製菓・調理専門学校えぷろん2年 羽下みいなさん】
「私は一人暮らしをしていて、コメを多く炊いて余らせてしまうことがあるので、ご飯をアレンジしたいと思い、この料理を考えた」

羽下みいなさん考案の「ごはんピザ」。硬くなったご飯や野菜の切れ端を無駄なく活用しました。

【審査員】
「ご飯は余らせがちなのでいいと思う。噛んだときのシャキシャキ感がすごくおいしい。よく考えられている」

五十嵐穂夏さん考案の「モチモチ餅パンケーキ」には、お正月に余った餅が使われています。

【審査員】
「学生さんならではの、新しいデザートになるのでは」

このほか、夏に余ったそうめんを使ったラザニアやナポリタンなど、趣向を凝らしたレシピを6人の審査員が採点。

審査の結果、田口智弥さん考案の「餃子の具を使ったふわふわオムレツ」が優勝に輝きました。

参加者にとっても、このコンテストは改めて食品ロス問題について考えるきっかけとなったようです。

【国際調理製菓専門学校2年 五十嵐穂夏さん】
「私自身、4月から調理師として働くので、その中でも食品ロスと深く関わっていきたい」

【にいがた製菓・調理専門学校えぷろん2年 羽下みいなさん】
「食材を無駄にしないで、エコなレシピを作っていきたい」