牧師の立場悪用し窃盗団を指揮していた男が逮捕 10年間にわたり転売繰り返す

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アメリカ・フロリダ州に住む牧師が、窃盗団を指揮していたとして告発された。『Independent』や『The Messenger』など複数のメディアが報じている。

フロリダ州のロバート・デル被告が、地元のホームセンター「ホーム・デポ」から盗んだ品をオンライン上で販売する組織犯罪組織の首謀者として、告発された。
タンパ近郊のピネラス郡に住む被告は、牧師と麻薬更生施設「ハーフウェイ・ハウス」のディレクターとしての立場を悪用し、人々に窃盗を強要していたとされている。
今回、被告を含む5人の共謀者が、ホーム・デポから140万ドル(約2億850万円)以上の商品を盗んでいたことが明らかになっている。

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フロリダ州司法長官事務所の発表によると、共謀者のダニエル・メイス被告とジェシカ・ワイルド被告が商品の大半を盗み、平均で1日に5~6回の店舗強盗を実行したという。
盗んだ商品はデル被告の家に持ち帰り、オークションサイトのeBay上でストアを運営し、販売していた。
被告は2016年から300万ドル(約4億4,000万円)の盗品をオンライン上で販売していたと言われており、自分の立場を悪用したうえ脅迫や虐待を駆使し、弱い立場の人々を窃盗団に巻き込んでいたとされている。

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ホーム・デポによると、デル被告はこの窃盗団を10年以上にわたり運営しており、1社でおよそ500万ドル(約7億4,000万円)以上の損失が発生したと発表している。
ホーム・デポの資産保護担当副社長のスコット・グレンさんは、『ウォール・ストリート・ジャーナル』に「デル被告が起訴されてから、タンパでの盗難の件数が減少した」と語り、同時に「彼の逮捕後も模倣犯が同様の犯罪を再開するかもしれない」との懸念を示している。
なお起訴されたデル被告に加え、妻のジャクリンと母のカレンも、盗品の収集や発送、支払いに関与したとして家族ぐるみの共謀者としての容疑がかけられている。