成田空港には、JAL国際線利用者むけの最上級グレードとなるラウンジ「JALファーストクラスラウンジ」があります。同社協力のもと実際に使ってみると、さすがの風格。実は会員以外もお金を払えば利用できます。
成田空港には、JAL(日本航空)が国際線利用者むけの最上級グレードとなるラウンジ「JALファーストクラスラウンジ」を設置しています。同社が「ファーストクラスラウンジ」を設定しているのは、国内では羽田・成田のみ。どのような特徴があるのでしょうか。JAL協力のもと、実際に体験してみました。
復活の成田空港「JAL国際線最上級ラウンジ」を体験 え、板前…の画像はこちら >>成田空港の「JALファーストクラスラウンジ」(乗りものニュース編集部撮影)。
JALの「ファーストクラスラウンジ」は、ファーストクラス利用者、もしくはJALマイレージバンク会員のなかでも、特に高い会員ステータス(JMBダイヤモンド、JGCプレミア)を持つ人のみが利用できる空間です。第2ターミナル本館の保安検査・出国審査場を抜けたエリアにあり、フロアは4階・5階の2階建て構成。通常の上級会員向けの「サクララウンジ」と隣り合うように設置されています。
成田のファーストクラスラウンジは2019年にリニューアルされ、一時期は新型コロナウイルス感染拡大の影響で閉館していたものの、2023年4月よりフルオープンしています。
館内はJALラウンジ名物のJALカレーをはじめ、「和御膳」「サラダプレート」といった食事が提供されるダイニングエリアに加え、職人が目の前で握るできたてのお寿司を楽しめる一角もあります。ラウンジの座席も多種多様で、寝椅子、そしてメディカルマッサージチェアを設置した区画も。また、バーテンダーからプレミアムウイスキー、クラフトジンのほか、ワイングラスに注がれた日本茶などを提供してもらえるエリア「JAL’s SALON」なども設置されています。
こうした豪華絢爛な「JALファーストクラスラウンジ」ですが、成田空港ならではポイントも存在します。
JALグループでは成田空港近郊に農園「JALアグリリポート」を保有していますが、ここで採れたサツマイモをスープとしてファーストクラスラウンジで提供。これはフードロス削減の一環で、JALの担当者は「焼酎用のサツマイモが思いのほか豊作で、蔵元との調整の中で、余剰となってしまったサツマイモを使用して、ラウンジ用スープを開発しました」といいます。
また、食事の注文やシャワー室の予約はモバイルオーダーにも対応。自席から動くことなく手続きができます。ちなみに、もう一方の「サクララウンジ」の一部エリアでもこのサービスを導入しており、これは羽田空港の「サクララウンジ」にはない取り組みとのことです。
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成田空港の「JALファーストクラスラウンジ」(乗りものニュース編集部撮影)。
この「JAL ファーストクラスラウンジ」はもちろん、多くの人が気軽に利用できるものではありません(筆者もプライベートではまず入れません……)が、もしこの利用資格を有していれば、空港での過ごし方の快適性が“爆上がり”することは間違いないでしょう。
ちなみに、ファーストクラスラウンジは対象会員をはじめとする限られた人しか利用できませんが、「サクララウンジ」の場合、ステータスをもっていなくても、JAL国際線利用者であれば、4950円を支払うとラウンジに入ることができます(路線や便・航空券種別によっては対象外のケースあり)。ファーストクラスラウンジほどではないにせよ、「サクララウンジ」も十二分に快適な時間を過ごせると思いますので、試してみる価値はあるかもしれません。