「チヌトップ」「フリーリグ」で浜名湖攻略…釣りガール三浦愛の愛LOVEフィッシング

去年から浜松に転居し、浜名湖が身近になった私は、友達や旦那さんと一緒にボート釣りをする機会が増えました。特に、面白いと感じているのがチヌ(クロダイの地方名)とキビレ釣り。浜名湖ではそれらの魚を釣る様々な方法があり、その代表的なものがチヌトップとフリーリグ。季節や状況に応じて方法を変えていくのも楽しみ方の一つ。今回はこの2つの釣りを紹介します。
浜名湖は状況がコロコロと変わる湖で、「昨日はよかったのに」という言葉を頻繁に聞きます。毎日マイボートを出す方でさえ、何も釣れない日もザラにあります。わたしも去年からマイボートでチヌを狙いに行っていますが、苦戦するばかり…。とても攻略するのが大変です。
でも、良い時は良いらしく何を投げても釣れる状況もあるとか。そんなパラダイスみたいな状況にでくわしたいものです(笑い)。釣れないことには慣れていますが、去年からツンデレの「ツン」の部分しか見せてくれない浜名湖でしたが、ちょっとずつ「デレ」の部分も見られるようになってきました。
チヌトップは、約20年前に浜名湖発祥と言われています。ポッパー(先端がカップ型になっているルアーの総称)など水面をポコポコと音や波紋を立てて獲物を誘い出す釣り方です。基本的には水温の上がる夏場に活性の高いチヌを狙います。また、フリーリグとは、ソフトルアーであるワームを使った釣りで、ルアーを湖底を這(は)わせるように操り、底にいる虫やカニを演出し、釣る方法です。
まずはチヌトップに挑戦。今年の夏はチヌトップをする機会が多くなり、なんとなくポッパー等のルアーをどのように動かすか、つかめてきました。状況によって動かし方は変えますが、ポコッポコッと水面に泡を立てながら巻いてくると活性の高いチヌやキビレが勢いよくルアーに飛び付いてきます。
ただ、ルアーに対して魚の口が小さい場合が多く、うまく針に掛からないこともあります。そんな時は執拗(しつよう)にルアーを食ってくることもあるのでルアーを動かし続けます。良い時だとルアーを追ってくる魚が見えます。それも何匹も! 友人のアユちゃんは約35センチのチヌをゲット! そのほかスズキも釣り上げました。
また別の日にマイボートで出た時は、私の操船で旦那がフリーリグで45センチの大物チヌを釣り上げました。水深1・5メートルほどの牡蠣(カキ)殻と砂が混じるポイントで、底を這わせていたら突然引っ張られたとのこと。浜名湖は一見穏やかな水面ですが、流れはかなり急であっという間にポイントを通過してしまうので、激流と魚の引きで水深はそんなにないものの上げてくるのに時間がかかりました。釣るのも釣ってもらうのも楽しいですね。
チヌとキビレは一見似ていますが、キビレの方が銀色で顔が小さいです。チヌの方が警戒心が強いと言われています。産卵期も違うので狙い方も若干変わるそうですが、夏の時期は両方ともこれらの釣り方で狙えます。
今回の料理は簡単フライ。チヌでもキビレでも美味しいです!(それに限らず白身魚でやってみてください)
チヌのフライ・ランチプレート
▽材料(2人分)
チヌ30センチ(半身)、アボカド1個、トマト1個、フランスパン4枚、卵2個、スライスチーズ4枚、パン粉、マヨネーズ、揚げ油、サラダ用野菜、オリーブオイル、塩コショウ、ナッツはいずれも適量
▽作り方
〈1〉クロダイは三枚おろしにして皮を剥ぎ、骨を取り除いて4枚に切る。
〈2〉クロダイに塩コショウをまぶしマヨネーズを両面に塗る。
〈3〉パン粉を付けて180度の油で揚げる。
〈4〉切ったパンにスライスチーズを乗せてトーストする。
〈5〉切ったアボカド、トマト、フライを乗せてオリーブオイル、刻んだナッツをかける。
〈6〉付け合わせの目玉焼きを焼いてサラダと一緒に盛り付ける。