松屋銀座のバレンタイン、2023年は「気鋭の日本人パティシエ×国産食材」と「マリアージュ」に注目

東京・銀座の百貨店「松屋銀座」は、2月1日~14日に8階イベントスクエアにて、1月25日~2月14日に地下1階和洋菓子にて「Ginza Valentine World 2023」を開催する。また、オンラインでもまた2月5日まで販売を行う。

今年は3年ぶりに行動制限のないバレンタイン商戦となることから、昨年よりも来店者数の増加が見込まれている。そこで、イートインや実演販売の拡充などにより「会場ならではの楽しさ」に磨きをかける。

さらに、「気鋭の日本人パティシエ×国産食材」「サステナビリティの追求」をテーマに、国産食材の魅力が詰まった日本人パティシエのチョコレートや、サステナブルを意識したチョコレートの紹介を通して、新しいバレンタインの楽しみ方を提案する。

2月からのバレンタインフェアに先駆けて、1月6日、メディア関係者向けのお披露目会が行われた。

○気鋭の日本人パティシエ×国産食材

昨今の円安や物価上昇で、特に輸入食材の値上がりが顕著になっている。そんな中、松屋銀座は、改めて国産食材に目を向けてもらおうと、国産素材の魅力を存分に引き出した、新進気鋭の日本人パティシエが手掛ける、松屋銀座限定のチョコレートを紹介する。

日本の素材の力と匠の技が融合したショコラの数々は、食べると心がほっと温まるような、繊細さとやさしさを兼ね備えている。

ゲン ササキ ラ・ブティック・ドゥ・ユキノシタ・カマクラ「mariage au chocolat」(5個入り 2,376円)は、

島根県の食用バラ「さ姫」や徳島県の木頭柚子を使用。「柚子とはちみつ」「フランボワーズとローズ」など、5種類のショコラで5つのマリアージュが楽しめる。

ユニ マサハル コウヅマ「春姫のボンボンショコラ」(5個入り 3,240円)は、鹿児島県産の完熟金柑「春姫」を使用した、甘美なボンボンショコラ。使う部位や作り方を変えることで、金柑をまるごと使いながら、3つの異なる味わいを実現している。

ミルズ バイ ミホ サトウ「Berry Berry truffe」(6個入り 2,801円)は、北海道産の「蝦夷ベリー」と東京・練馬区の加藤農園で採れた「あまどりいちご」で作った、見た目もキュートなハート型のトリュフ。フレッシュなベリーの甘酸っぱさが凝縮されている。
○イートイン拡充で多彩なマリアージュを提案

コロナ禍で人との接触が減り、日常のさまざまな場面でオンライン化が進んだが、だからこそ「リアル」の価値を実感した人も多いのではないだろうか。

少しずつ日常が戻りつつあることを受けて、今年の松屋銀座のバレンタインは、イートインや実演販売の拡充で「会場ならではの楽しさ」に磨きをかける。

「チョコ×お酒のマリアージュ BAR」と題して、2月1日~14日の期間中、銀座のバー4店舗が入れ替わりで出店。ショコラとのマリアージュをテーマにした渾身の1杯とあわせて、青森県弘前市でクラフトチョコレート専門店を展開するショコラティエ・須藤銀雅氏がプロデュースしたチョコレートが楽しめる。

2月8日~10日の3日間は、Bar Noa Ginzaの「マーティン12年のコーヒーカクテルとヘーゼルナッツトリュフ」(セットで1,650円)が登場。コーヒー豆を漬け込んだスコッチウィスキーベースのカクテルと、ヘーゼルナッツとトリュフが香るショコラが、これまでにないチョコレート体験をもたらしてくれる。

「スペシャルショコラCAFE」では、「チョコ×コーヒー」「チョコ×日本茶」をテーマに、百貨店初登場のショコラショーや日本茶のフォンダンショコラなど、奥深いチョコレートの魅力をイートインで提供する。

東京・蔵前で、自家焙煎の珈琲と自家製のチョコレートの製造・販売を行う蕪木が百貨店初出店。カカオの香りが際立つホットチョコレートは、心も身体もあたたまる、冬にぴったりの1杯に仕上がっている。

また東京・神楽坂で大人気の日本茶デセールの専門店「ヴェール」が初登場。バヌアツ共和国産のカカオを使ったBean to Barヴィーガンチョコレートブランド「アエランチョコレート」のココナッツショコラと、シングルオリジン抹茶「さみどり」のソルベが至福のひとときを演出する。
○サステナビリティの追求

食においても「環境にやさしい」「身体にやさしい」「人や社会にやさしい」など、サステナブルであることを意識するのが当たり前になりつつある昨今。

カカオ豆からチョコレートになるまでを製造者が一貫して手がける「Bean to Bar」や、フェアトレードの一歩先をゆく「レイズトレード(生産地の経済・技術・市場競争力の向上をサポートしながら取引を行うこと)」など、サステナブルな取り組みによって生まれたチョコレートを提案する。

「ストロベリーホワイト」(28g 1,404円)を販売するノエルベルデは、「レイズトレード」の考えのもと、現地在住日本人の高橋力榮氏がエクアドルで立ち上げた Earth to Barチョコレートブランド。エクアドル産カカオの豊かな風味を、日本人の味覚で最大限に引き出している。

ガートココアは、タイのカカオ農業の発展を目指し、現地の素材にこだわったBean to Bar チョコレートブランド。今回は上妻正治シェフが監修する、タイ南部産のカカオの魅力が詰まった「バターチョコサンド3種セット」(3個入り 1,890円)が登場する。

ほかにも2022年11月に松屋銀座にオープンしたトルコの高級老舗ブランド「ナーディル・ギュル」の「チョコレートピスタチオバクラヴァ」(4個入り 1,944円)など、注目のショコラを多数展開予定。老舗ブランドから新進気鋭のブランドまで、国内外の選りすぐりのチョコレートがブランドの垣根なく1カ所に集まっているのが、百貨店のバレンタインフェアの醍醐味といえる。
○国内外のブランドの、色とりどりのチョコレートが並ぶ

「会場に来るお客様の目がみんなキラキラしている」と食品部のスタッフが語る松屋銀座のバレンタインフェア。今回の「Ginza Valentine World」には、「コロナ禍で変化したライフタイルに寄り添い、さまざまなチョコレートの楽しみ方やストーリーを紹介することで、生活を豊かにするヒントになれば」との想いが込められているという。

できたてのおいしさや作り手とのコミュニケーションなど、会場ならではの魅力がパワーアップする今年は、昨年よりもさらに多くの人の目を輝かせることになりそうだ。

Ginza Valentine World
会場:松屋銀座(東京都中央区銀座3-6-1)
会期:1月25日~2月14日/松屋銀座 地下1階和洋菓子、2月1日~2月14日/松屋銀座 8階イベントスクエア
ブランド数:81(前年+9)
初登場:17ブランド
イートイン・実演販売:11 ブランド(前年+4)

春奈 はるな 和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。信念は「人生は自分でつくれる」。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・広報として活動中。旅行やECをはじめとした幅広いジャンルの記事を執筆している。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。ブログ「トラベルホリック~旅と仕事と人生と~(https://harubobo.com/)」も運営中。 この著者の記事一覧はこちら