NEXCO東日本は、東関東自動車道の酒々井パーキングエリア(PA)下り線に、トラック運転手らを主なターゲットに、ボリュームが魅力の焼肉丼などを販売する次世代型無人販売機「スマリテ」を設置した。24時間利用でき、深夜でもキャッシュレスで弁当や土産物などを購入することができる。専用アプリで買い物時の手間も省いた。来年2月までの実証実験で、高速道路エリアでの同販売機利用は初めて。
今回の実験はPAなどをより魅力的にするため、スタートアップ企業と連携して新しい取り組みを行う「ドラぷらイノベーションラボ」の一環。NEXCO東日本によると、酒々井PAは成田空港から近く、トラック運転手らの利用が深夜も多いという。
同販売機はシステム会社「スマリテ」(東京)が開発。同社によると、同販売機はショーケースタイプで、扉に付いているQRコードを専用アプリで読み込むと扉が開き、客が商品を取り出すだけで、事前に登録したクレジットカードなどで決済ができる。間違って取り出したりした場合は商品を戻すと決済されず、防犯上も安全という。従来の無人食品販売機は客が商品のバーコードをスキャンする必要があり、手間がかかったりやり方が分からなかったりして、利用を控えるケースがみられたという。
設置した無人販売機は3台で、それぞれ弁当、ベーカリー、土産物を扱う。弁当はボリュームのある焼肉丼やカツ丼などを用意。PA内の電子レンジで温めることができる。価格帯は900円から1200円程度。ベーカリーは同PAの店舗で焼き上げた「酒々井あんぱん」(税込300円)、土産物は「銚子ぬれ煎餅」(同1480円)などを販売する。
問い合わせはNEXCO東日本お客さまセンター(電話)0570(024)024。