赤ワインの大洪水が発生し街に被害が… 蒸留所のタンク故障で2…の画像はこちら >>
酒好きの人は、思わず「もったいない」と嘆いてしまうだろう。このたび大量の赤ワインが街に流れ出てしまった話題を、アメリカの『NEW YORK POST』や『People』が報じている。
10日、ポルトガル中部にある人口約2,000人の小さな町であるサン・ロレンソ・ド・バイロで、とんでもない事態が発生した。リヴェラ蒸留所で60万ガロン(約230万リットル)もの赤ワインを積んだタンク2台が壊れ、街にワインの大洪水が起こってしまったのだ。
その量は、オリンピック競技で使われるサイズのスイミングプールに匹敵するほどで、当局はただちに住民に向け警報を発令したという。
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近くにはチェルティマ川が流れており、そこに流れてしまえば環境破壊をはじめ、さらなる大事に発展してしまう。どうにか阻止しようと、アナディア消防署は洪水をせき止め、川から離れた場所にある畑へと流れを変えることに成功した。
これによりリヴェラ蒸留所近くの住宅は、地下室が浸水するなど大きな被害を受けてしまったという。
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レヴィラ蒸留所はその後、この件について謝罪。ワインに浸かった土地をさらって取り除き、特別な処理工場に運ばれたことを明かした。
続けて「私たちは街の清掃と、ダメージの修復に関連する費用について全責任を負っており、チームが直ちにそれを行うようにしています」と声明を発表。早期解決に向け、全力で取り組むことを地域住民に約束したという。
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ワインを好んで飲んできたフランスやイタリア、ポルトガルの人々だったが、近年は健康ブームや物価の上昇などが原因で、ワイン離れが加速しつつあるそうだ。
また生産が盛んなヨーロッパからのワインの輸出量は、昨年より約8% 減少。世界的に見てもワインを飲まない人が増えており、現在飽和状態になっているという。
そこで政府は医薬品や化粧品に配合するアルコールとして使用するため、過剰なワインを安く買い取り、貯蔵する対策を取っているそうだ。
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