処方箋なし「バイアグラ」を売る男が逮捕 高齢者コミュニティ向け闇市場を独占

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アメリカ・フロリダ州でED治療薬「バイアグラ」の闇市場を独占していた男が逮捕された。長年にわたり医師の処方箋なしで薬を販売していたという。地元メディア『B1039.com』やイギリス『Dailymail』などが伝えている。

フロリダ州の富裕層向けの街であるビレッジに住むレジナルド・キンカー(77)が、バイアグラの闇市場を経営していた罪で服役することになった。
キンカー被告は自宅からおよそ1,800ドル(約27万円)のバイアグラを発送し、医師の処方箋なしで薬物を保管していたという。
フロリダ州は、リタイアした富裕層の高齢者が多く住んでいることでも知られているが、キンカー被告は彼らにバイアグラを売るためにSNS上でエネルギッシュなキャラクターを演じて情報を発信し、闇市場へ誘導していたようだ。

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キンカー被告が薬物所持で逮捕されたのは、二度目となる。以前も麻薬所持の疑いでアメリカ国土安全保障省(DHS)の捜索を受けている。
2020年にはマリファナ、幻覚剤のMDMAやシロシビンを含む薬物所持が明るみになり、この時は執行猶予付きの実刑を受けた。
以前のDHSの捜索で隠し部屋に大量のバイアグラを所持していたことも発覚しており、薬物を地元だけでなく他の地域でも販売する計画を立てていたという。

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キンカー被告が長年にわたり闇市場で成功していた理由は、フロリダの富裕層の高齢者コミュニティであるビレッジ特有の事情もあるという。
この街は55歳以上のリタイア組にとってテーマパークのような場所で、別名「定年退職者のためのディズニーランド」と呼ばれている。
現実とは隔絶された世界で幸せな生活を築いている人たちにとって、キンカー被告が経営するED治療薬の闇市場は「ビレッジの観光パンフレットには載らない名所」として知られていたようだ。
なお、キンカー被告の裁判は11月に予定されており、有罪が確定すれば、最高1万ドル(約150万円)の高額な罰金と同時に刑務所で最高1年を過ごすことになる。