女性の遺体をトイレに流した元受刑者 恩赦での出所と「ゼレンス…の画像はこちら >>
ロシアで女性を殺害した元受刑者の男が、ウクライナ従軍後に恩赦を与えられて自由の身になった。『Daily Mail』『New York Post』などが報じている。
2018年6月、ロシア内陸部の都市ペルミ在住の男(41)が、口論の末に女性(27)の首を絞めて殺害。証拠隠滅のため遺体をバラバラにして骨と肉を切り分けた後、骨は川に捨て、肉は肉挽き機にかけてミンチ状にしたうえでトイレに流したという。
男と女性は交際していたが、男は既婚で子供がいたにもかかわらず、その事実を女性に隠していたと報じられている。
その後、女性と連絡の取れない父親が警察に通報。捜査を開始した警察は、男の存在を突き止めて事情聴取を行ったところ、あっさり容疑を認めて自供したという。
関連記事:国連でゼレンスキー大統領が演説 顕著になったバラバラになる世界
殺人、遺体損壊などで起訴された男は、事件の翌年に懲役11年の有罪判決に処された。判決後に男は服役していたが、ロシアがウクライナに軍事侵攻したことで、チャンスが訪れた。
服役から半年が経過した2022年11月、同刑務所で民間軍事会社「ワグネル」が戦闘員を募集した。志願した男は同社の戦闘員として採用された後、ウクライナに派遣されたという。
半年ほど最前線で戦った男は、今年4月にロシアに無事帰還。いったんは刑務所に戻るも、ウラジーミル・プーチン大統領から恩赦を与えられて出所したそうだ。
関連記事:ウクライナ情勢でXデーが秒読み? プーチンは核のボタンを押すか
男の母親によると、男は出所後、ロシア支配下のウクライナ東部のルハンスク地区で暮らしているが、近々黒海沿岸の都市アナパに仕事で引っ越す予定だという。母親は「息子は償いのためにウクライナに行った」などと、メディアに話している。
なお、晴れて自由の身になった男の名前は「ドミトリ・ゼレンスキー」で、ウクライナ大統領と同じ名字だ。女性の遺族によると、ロシア当局からは男が出所した事実を一切知らされなかったという。
関連記事:G7広島サミット、3日間終え閉幕 ゼレンスキー大統領“対面”参加がハイライトに
このニュースが報道されると、ネット上では「半年戦っただけで恩赦はあり得ない」「殺人犯だけは例外。絶対に野に放ってはダメだ」などと反発の声が多く挙がった。
そのほか、「男は最強の戦闘員。適材適所を配したプーチンはやり手」「ゼレンスキーを名乗る人物は、大統領しかり、ウクライナ国民を殺戮するらしい」などの声も聞かれた。