13歳未満の女児に乱暴したとして、強制性交罪などに問われた元小学校教諭、水沼宏嘉被告(31)=松戸市=の論告求刑公判が23日、千葉地裁松戸支部(本間敏広裁判長)であり、検察側は「卑劣な犯行であり、常習的で悪質」として懲役6年を求刑した。弁護側は「寛大な処分」を求め、結審した。判決は12月4日。
冒頭、女児の母親が意見陳述し「地獄の始まりだった。娘は涙が止まらなくなった」と声を震わせた。「娘は物として扱われた。一生傷が癒えることはない」と話し、「しかるべき判決を」と訴えた。
検察側は論告で、教員という立場で女児を自宅に呼び出したことに「強い意思があり、悪質」と非難。「身勝手かつ自己本位的。規範意識に問題がある」と指摘し「再犯の可能性も否定できない」と主張した。
弁護側は、被告が深い反省を示し一定の社会的制裁を受けているとして「寛大な処分」を求めた。被告は「謝罪しても足りない。申し訳ありません」と話した。
起訴状によると、昨年11月と今年1月、千葉県内で13歳未満の女児にわいせつな行為をしたとされる。