2021年7月、愛知県稲沢市で父親と姉を殺害した罪に問われている男の裁判で、10月23日、検察は懲役30年を求刑しました。
起訴状などによりますと、稲沢市の無職、髙橋智(たかはし さとし)被告(27)は2021年7月、自宅で父親の輝男(てるお)さん(当時71)と、姉の礼(あや)さん(当時29)を包丁で殺害した罪に問われています。
父親と姉を殺害した罪に問われた男(27)の裁判 検察は懲役3…の画像はこちら >>
CBC
これまでの裁判で髙橋被告は、起訴内容を認めていました。23日、名古屋地方裁判所で行われた裁判で、検察は「輝男さんには30か所以上、礼さんには20か所以上刃物による傷があり、非常に危険で残忍な犯行」だと指摘して、懲役30年を求刑しました。一方、弁護側は「輝男さんに『お前なんか家族じゃない』などと言われて突き飛ばされたことで、現実感がない中での犯行だった」などと述べ、懲役13年が相当と主張しました。最後に裁判長から、「最後に述べておきたいことはありますか」と聞かれた髙橋被告は、「父と姉、ほかの家族に申し訳なく思っています。一生かけて償っていきます。すみませんでした」と話し、裁判は結審しました。判決は、10月27日に言い渡される予定です。