宮城の家族が12年越しの“恩返し” 東日本大震災で避難した佐渡市へ 地元住民に特産品ふるまう【新潟】

東日本大震災で被災し、当時、新潟県佐渡市に避難していた宮城県の家族が12年ぶりに佐渡市を訪れ、牛タンやホヤなどの特産品を地元住民にふるまい、感謝の気持ちを伝えました。

10月22日、佐渡市佐和田地区に設営されたステージで歌い、会場を盛り上げていたのは宮城県の漁師・遠藤勝浩さんです。

【遠藤勝浩さん】
「2011年に地獄を見てからこっちに来て、天国を味合わわせていただいた。忘れられなくて、とにかく女房と2人で早く恩返しをしたいと(思っていた)」

遠藤さんは、2011年3月11日の東日本大震災で被災し、家族で佐渡市に1カ月ほど避難していました。

このときの恩返しをしようと、12年ぶりに佐渡市を訪れた遠藤さん家族。地元住民200人ほどに向けて、宮城特産のホヤや牛タンを無料でふるまい、感謝の気持ちを伝えていました。

【当時受け入れていた八幡館 本間東三夫 総支配人】
「感無量のところもあるし、子どもさんが大きくなっていて、びっくりした。なかなか、ここまでできる方はいない」

【遠藤勝浩さん】
「(当時)優しい人たちだな、来てよかったなと甘えさせてもらった。何かで返そうと、その時から思っていた。それが今回、12年何カ月ぶりにお会いすることができた」