「インバウンドを地方に!」大阪経済大が「地域共創」を考え高知視察&PR動画制作

大阪経済大学とスポーツ報知がタッグを組んで、「地域共創」について考えた。関西万博を再来年に控え、多くの外国人観光客が訪れることが予想される中、長期滞在型の外国人に向け、地方の魅力発信は大きなキーポイントとなる。そこで「インバウンドを地方に呼び込む」をテーマに、地方創生活動に力を入れ、「商都大阪から、社会に貢献する〝人財〟を輩出する」をミッションに掲げる同大学の学生4人が初めて土佐の地を訪問。大自然や温かい人柄に触れた3日間、その魅力を存分に感じた。また、香港を中心としたアジア圏のインバウンドを呼び込むPR施策や課題などを話し合った。
今回の視察旅行にあたって、4人は高知県出身で観光特使でもある、同大学経済学部の坂本ひとみ准教授のもと、事前学習に取り組んだ。香港を中心としたアジアからの観光客の特徴、嗜(し)好や魅力に感じるコンテンツなどを分析。また、そのためのPR動画の制作を決めた。
視察後には同大学内で高知県大阪事務所の岡田忠明所長をゲストに、意見交換会を行った。学生目線で高知の魅力、今後の課題について熱い議論を交わした。また、PR動画を鑑賞し、その発信方法について様々な意見が飛び交った。
総括として坂本准教授は現地で様々な体験を通じて、4人がそれぞれの視点で魅力を発掘したことを高く評価した。「初めての取り組みでしたが、地元の人間は当たり前すぎて気づかないところに、県外の方は気づく。今回、初めて高知を訪れた学生たちの感動のアンテナは敏感。その感度は、海外のリピーターとも似ている。高知の人はすごく喜んで(外部からの人間を)受け入れる態勢が取れている人が多いので、うまく行くんじゃないかと思います」。さらに今回の取り組みが、「2泊3日の卒業旅行」という国内の大学生向けにも訴求できると強調した。
また、岡田所長は、「若者の斬新な視点で観光資源をチョイスしていただいき感謝。高知は豊かな自然と、それに育まれた食、また特に日曜市などで交流のあった気さくな人柄もセールスポイント。そうした高知を売り込むキャッチフレーズが『高知家』。高知にいる人、高知に興味ある人など、全部含めて高知県はひとつの大家族。『いつでも来てね』、『帰って来てね』っていうイメージ。また機会があったら、ぜひお越しください」と締めくくった。