ブライダル業界で働く人の実務向上や育成を支援する全米ブライダルコンサルト協会が、本部のある米コネティカット州で昨年11月に開いた年次コンファレンスで、沖縄県在住でフリーのウエディングプランナー宗利(むねとし)紀里(きり)さんがプランナーの部門で最高位の「マスターブライダルコンサルタント」を初挑戦で取得した。日本人としては同部門で12年ぶり2人目といい「やっと目標にしていたものをつかみ取った」と喜びを語った。(仲本雄哉通信員)
宗利さんは神戸市出身。現在は北中城村にあるカフェ「沖縄物語」を拠点にブライダル業「Can-D tuft」(キャンディータフト)の代表として活動する。
コンファレンスでは書類の1次審査を経て、2次審査ではこれまでの資格取得や講師活動、慈善活動への取り組みなど、多岐に及ぶ観点からマスターにふさわしい経歴と人間性か問われた。
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結婚、出産、子育ての経験を生かしながらキャリアを重ね、34歳の時に「型にとらわれない式を提案したい」とプロデュース業をスタート。2016年にプランナーの集大成として、国内のリゾートウエディングのメッカである沖縄に移住した。
結婚式で最も大事なのは誓いの言葉という。「結婚は誓いの儀式で夫婦生活の原点。最初に新郎新婦には、困難な状況に陥った時に立ち返るための誓いをじっくり考えてもらう」。式は新郎新婦に希望を聞いて創り上げていく。夫婦の新居であるマンションのエントランスで式を挙げたこともあるという。
「プランナーは人生経験が生きる仕事。生涯現役です」と笑みを浮かべた。