寒くなる時期だからこそ注意して! 消費者庁の注意喚起に「怖い」「気を付ける」

春や秋といった、ほどよい気温の期間が短く感じる近年。つい先日まで暑かったはずなのに、突然冬の訪れを感じ、急いで衣替えをした人は多いでしょう。
衣類だけでなく、暖房器具や布団をクローゼットから引っ張り出して、自宅の室温を調整すべく、さまざまな準備をしなくてはなりません。
2023年10月26日、消費者庁がウェブサイトを更新。寒くなってきたからこそ起きがちな事故について、注意喚起を行いました。
毎年、全国各地で多くの被害報告が上がっている事故…それは、石油ストーブによる火災。
消費者庁によると、毎年11月頃から事故の件数が増加するのだとか。また、被害者の年代が判明した事故では、70歳以上の被害者が多いのだそうです。
きっと、肌寒さを感じて1年ぶりに石油ストーブを使うため、うっかりミスが起こりやすい時期なのでしょう。
※写真はイメージ
身体を冷やさないために、石油ストーブを重宝している家庭は多いはず。しかしどんな家電も、使い方を誤れば事故につながる可能性が生じてしまいます。
消費者庁は、石油ストーブによる火災事故を防ぐための対策として、5つのポイントを紹介しました。
1.ほこりがたまっていれば取り除く。
2.対震自動消火装置が正しく作動することを確認する。さらに、石油ストーブの場合は、燃焼筒が正しく取り付けられていることを確認する。
3.燃料は新しい灯油を使い、昨シーズンの灯油は使わない。ガソリンの誤給油を防ぐための対策を徹底する。
4.カートリッジタンクの給油口蓋が確実に閉まっていること、漏れがないことを確認する。
5.機器と周囲の壁や可燃物との十分な距離が確保できていることを確認する。
消費者庁 ーより引用
タンクから漏れた灯油に引火したり、溜まったホコリが原因で発火したりといった、さまざまな事故の原因があります。
そういったトラブルの種を取り除くためにも、上記5つのポイントをしっかりと確認しておくことが大事でしょう。
消費者庁は高齢者の家族や周囲の人に、機器の状態と使い方の確認などの見守りも呼びかけています。
前述したように、被害者の多くは高齢者。加齢による判断力の低下に加えて、長年使い慣れた家電だからこそ、油断が生じやすいのかもしれません。
大切な命や家を守るためにも、正しい使い方を心がけたいですね。
[文・構成/grape編集部]