将棋の藤井聡太八冠(21)が、福岡県北九州市で行われていた竜王戦七番勝負の第3局で挑戦者の伊藤匠七段(21)に勝ち、タイトル防衛に王手をかけました。
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藤井八冠が、同じ2002年生まれの伊藤七段の挑戦を受ける将棋界「最高峰のタイトル」竜王戦七番勝負。第3局は10月25日から北九州市の旧安川邸で行われ、26日に藤井八冠が96手で伊藤七段を投了に追い込みました。藤井八冠は開幕から3連勝となり、竜王のタイトル3連覇まであと1勝としました。
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さて今回の第3局、北九州は盛り上がりました。対局1日目から旧安川邸の外には、多くのファンが詰めかけました。(ファン)「見えなかったです。残念」「北九州が活気づけば一番いい」この日、藤井八冠が午前のおやつに選んだのは「福を呼ぶ河豚最中(ふぐもなか)」でした。
提供:日本将棋連盟
注文を受けた創業706年、門司区にある店「梅園」は喜びひとしお。(梅園邑本元嗣社長)「(藤井八冠から注文されて)びっくりしてうれしかったです。藤井八冠が食べた最中を皆さんに味わってもらいたい」
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また、大盤解説会が行われた会場では地元の高校生が竜王戦に合わせてデザインした弁当や駒をかたどった携帯スタンドを販売しました。
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大盤解説会にも多くの将棋ファンが参加しましたが、会場には独学で将棋を学んでいるという小学4年の駒村勇人君がいました。 駒村君は10月24日の前夜祭で、藤井八冠に小倉織の扇子などを渡したあと、ポケットからこっそり何かを取り出し渡していました。
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(駒村勇人くん)「(何を渡した?)おそろいの将棋のハンカチとメッセージ。(藤井八冠は)すごく粘り強い。最後まで諦めないところがある」
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そして、26日に第3局が終局。(藤井聡太八冠)「終盤はわからない局面が多かった。(第4局は)防衛のことは考えず2日間集中して指したい」
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王手をかけられた伊藤七段は。(伊藤匠七段)「内容を改善して(第4局に)臨まないといけない」
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竜王戦「第4局」は11月10日から北海道小樽市の旅館「銀鱗荘」で行われます。藤井八冠が4連勝で竜王3連覇を決めるのか。10月11日に八冠を達成した後、無傷のまま勝ち星を重ね、その強さが際立っています。