事実上の運転禁止命令が出されている柏崎刈羽原発を2月17日、原子力規制委員会の2人の委員が訪れ、現在行われている追加検査への東京電力の対応を見て回りました。
柏崎刈羽原発に出されている事実上の運転禁止命令について、原子力規制委員会は5人の委員全員が視察をした上で、解除するかどうかを判断することにしていて、この日は、これまで訪れていなかった田中知委員と石渡明委員が訪れました。
2人はIDカードの不正使用を受け、原発構内に入るゲートに新たに設置された生体認証装置などを見て回ったほか、敷地の海側で機材の腐食の有無などを確認したということです。
【原子力規制員会 石渡明 委員】
「(原発は)どうしても潮風が吹きつける環境にある。機材、あるいは部材の腐食が当然発生する。そういう点も今回、(対策の)一部に問題があったと感じる」
【原子力規制委員会 田中知 委員】
「東京電力とか柏崎刈羽原発全体として、横の関係も含めてのコミュニケーションをもうちょっと工夫してもいい」
これで全ての委員が視察を行ったことになり、今後、原子力規制委員会は視察で確認した課題などを議論し、春ごろに運転禁止命令を解除するか判断する方針です。