数年前は777いっぱいたのに…。
2023年11月12日をもって、JAL(日本航空)で20年ものあいだ主力機のひとつとして活躍した「ボーイング777-200ER」が定期便より退役します。ラストフライトが迫るなか、10月30日お昼すぎに、羽田空港に珍しい光景が出現しました。国内線ターミナルである第1ターミナルの駐機場に、777-200ERと、姉妹機である「777-300ER」との2機並びが実現したのです。
いまや激レア!? 羽田空港に「JALの長短777型」並ぶ…間…の画像はこちら >>2タイプのJALのボーイング777が並んだ羽田空港の駐機場(2023年10月30日、乗りものニュース編集部撮影)。
JALのボーイング777-200ERは、同社で長年にわたり大型フラッグシップの役割を果たしたボーイング777シリーズのひとつで、2002年8月に運航を開始。導入以来長らく国際線をメインで担当したのち、近年では国内線機材に転換され、おもに羽田発着の国内幹線などへ投入されていました。また、国内線転換の際には、国際線向けの豪華な客室仕様をそのままに運航されたことで、フルフラットシートを搭載した国際線ビジネスクラスを格安で楽しめることなどから、いわゆる”アタリ機”として、旅行ファンの評価を得ていました。
羽田空港の駐機場にならんだのは、ボーイング777-300ER「JA731J」と、運用されている777-200ER最後の1機「JA703J」の2機。前者は通常運用では、欧米線などに投入されている現在の同社の長距離国際線フラッグシップで、777-200ERより長い胴体を持つ姉妹機です。この日は国内線である福岡発羽田行きのJL308便を担当し、30日の午前11時40分ごろに第1ターミナルに到着しました。
ついで12時20分頃、新千歳発羽田行きのJL506便として運航されていた「JA703J」が到着。この機は、先に「JA731J」が駐機した7番スポットの隣にある8番スポットに止まり、結果的にJALの2タイプの777型が羽田空港に並んで駐機するというレアな光景が実現しています。
冒頭のとおり777-200ERはまもなく退役の予定であるほか、長距離国際線仕様機である777-300ERが国内線を担当する頻度はあまり高くありません。長年JALのフラッグシップであった2モデルが並ぶ光景は、見れてもあと数度、もしくはもう見られないかもしれません。