ビルの間から巨大な猫が…三重・伊勢市の猫カフェ『伊勢ジオラマ食堂』オープンのきっかけは“猫の恩返し”

三重県伊勢市にあるテーマパーク「伊勢忍者キングダム」に、かわいい猫たちとふれ合える「猫カフェ」がSNSで話題を集めています。その理由は、“猫”と“ジオラマ”という、異色の組み合わせです。
ビルの間から現れた、巨大な猫が…走ってきた電車を“猫パンチ”で一撃。
建物をなぎ倒す姿は、まるで怪獣のようです。
2022年9月、伊勢市のテーマパーク「伊勢忍者キングダム」にオープンした『伊勢ジオラマ食堂』は、“猫”と“ジオラマ”という、異色の組み合わせを売りにしているカフェです。
オープン後は、ジオラマで遊ぶ猫の姿がSNSで話題になりました。
TikTokのフォロワー数は25万人を超えていて、県外からもお客さんがやってきます。浜松市から来た女性客:「浜松からこちらに来させていただきました。いつか来たいと思って寄りました」常連客:「猫ちゃんが道路にふさがっているとか、リアルではないじゃないですか。それが映画とかみたいな感じがして、めちゃくちゃかわいいです」
客を癒す猫たちは、店を立ち上げた寺岡直樹さん(59)が引き取った、「保護猫」です。寺岡直樹さん:「施設に入るおばあちゃんが、『残念ですけど』ということで引き取った子です」
寺岡さんはもともと、大阪で鉄道ジオラマを売りにしたカフェを経営していました。しかし、当時はコロナ禍で、お客さんが激減していました。
そんな中、店の前にいた弱った猫の家族を保護し、ジオラマで遊ぶ姿をSNSに投稿したところ、お客さんがどんどん増えたといいます。
寺岡直樹さん:「助けたつもりが、完全に助けられました」 まさに「猫の恩返し」。寺岡さんは猫の保護活動に取り組むことを決め、『伊勢ジオラマ食堂』では40匹ほどを保護しています。
里親を希望した客に引き渡すこともあるということです。
寺岡直樹さん:「里親とマッチングする、家族で来られる場所としては、ここが最適かなと思いますんで、皆さんに知ってもらえて、ジオラマ食堂に来ていただければいいかなと思っています」