【速報】<我孫子3歳児死亡>協議会で市の対応を検証 11月29日、行政や警察など参加し議論

我孫子市で2022年、男児=当時(3)=が死亡し、母親(27)が傷害致死罪で起訴された事件を受け、同市の星野順一郎市長は31日の定例会見で、事件を巡る市側の対応について議論する地域協議会を11月29日に臨時開催すると明らかにした。最初の家庭訪問後に「3カ月後に訪問する」とした市の決定の是非などについて、行政機関や警察などの代表が議論する。
市によると、開催されるのは児童福祉法により設置が義務付けられている要保護児童対策を目的とする「市子ども虐待等防止対策地域協議会」の代表者会議。市子ども部長を座長に、県柏児童相談所長や我孫子署生活安全課長、弁護士、精神科医ら19人が参加する予定。
近隣住民からの「2歳ぐらいの男の子が2時間ぐらい泣いている」との通報を受け、市は21年11月に家庭訪問し、男児も目視で確認した。しかしその後は母親とは連絡が取れず、それまでの母親の態度が拒否的だったこともあり「3カ月後の(22年)2月中に訪問する」との方針を決定。訪問前の同月4日に男児は死亡した。
星野市長は「母親にもかなりプレッシャーがあったと思う。行政からの頻繁な接触は本人を追い詰め逆効果になることがある」などとして、市の対応に理解を求めた。一方、再訪問時期の妥当性や拒否的な態度を取る保護者への行政の関与の在り方について専門家らから意見を聞き「市の対応が正しかったかどうかをしっかり議論してもらいたい」と話した。