【速報】京成電鉄、新京成電鉄を吸収合併へ 2025年4月 現在の路線・駅は維持する方針【追記あり】

京成電鉄(市川市)は31日、新京成電鉄(鎌ケ谷市)を2025年4月に吸収合併すると発表した。同日開催の取締役会で決議した。現在の路線と駅、従業員の雇用は維持する方針。「新京成線」の路線名を存続するかは今後検討する。新京成の運賃については京成線に組み込まず、現在の運賃体系を維持する方向で調整している。
新京成電鉄は松戸-京成津田沼間の新京成線を運営。京成電鉄は2022年9月に全株式を取得して新京成電鉄を完全子会社化したが、吸収合併で組織を一本化することで、経営のさらなる効率化と意思決定の迅速化を図り、経営資源を最大限に活用するとしている。
京成の担当者は「新京成線は6駅で11路線に乗り換えができる便利な路線で、都心へのアクセスも良く、通勤通学などの乗客が多い。沿線での事業や地域活性化に取り組みたい」と説明した。
新京成電鉄は終戦直後の1946年に設立され、翌47年に薬園台―新津田沼間で開業。今回の吸収合併で79年の歴史に幕を閉じる。また、新京成の子会社の船橋新京成バス、松戸新京成バス、駅構内のコンビニを運営する新京成リテーリングネットの3社は、京成電鉄の完全子会社となる。
京成電鉄は31日、23年中間連結決算も発表。売上高が前年同期比24・3%増の1479億4900万円、純利益が同35・2%増の210億9200万円だった。主力の運輸業は売上高が同30・5%増の881億1000万円と回復。鉄道事業全体の輸送人員は同10・7%増の1億3755万2000人だった。