10年後までに25%程削減へ…交番・駐在所統廃合計画に合わせ岐阜県警が『移動交番』導入 住民の不安解消図る

岐阜県警は人口減少などを理由に、県内の交番と駐在所を統廃合し、約25%減らす方針を発表しました。警察施設がなくなることによる地域住民の不安を解消するため、「移動交番」も導入されています。

岐阜市の中心部から20kmほど離れた大野町にあるJAの直売所に登場したのは、岐阜県警が10月から導入した「移動交番車」です。テントをたてて机と椅子を設置すると交番となります。

警察官:
「ニセ電話詐欺などが非常に多いですので、県下で」

女性:
「母が家におりますので、こういうことはすごく心配なので」

移動交番では、犯罪に関する相談や落とし物、道案内などにも警察官が対応。さらに近くで事件や事故が起きれば、すぐに駆け付けることもできます。

岐阜県警地域課の田口警部:
「特に交番とか駐在所がない場所、警察署からかなり離れている場所。いかに安心感、安全だよという気持ちを持っていただくのが一番の目的です」

岐阜県警は30日、県内の交番と駐在所の数を減らす統廃合の計画を発表しました。計226カ所ある交番と駐在所を、10年後の2033年度までに25%程減らし、約170カ所にする計画です。

人口減少や交番と駐在所の建物の老朽化が統廃合の理由で、24年度は各務原(かかみがはら)署の尾崎駐在所を蘇原(そはら)交番に、可児署の上之郷(かみのごう)駐在所と伏見駐在所を御嵩(みたけ)交番に統合します。

近所に警察施設がなくなることによる地域住民の不安を解消するため、移動交番が導入されました。

岐阜県警地域課の田口警部:
「各警察署とタイアップして、色々な機会で活用して、住民の方の安全安心につなげていきたい」

移動交番は2台あり、地域の祭やイベントなどにも出動するということです。