猛暑乗り越え…新潟の秋の風物詩“弥彦菊まつり”始まる 約2000鉢の菊に「目の保養」

新潟県弥彦村の弥彦神社で11月1日、毎年恒例の菊まつりが始まりました。夏の猛暑の影響を受けながら、愛好家が手塩に掛けて育てた菊が、訪れた人の目を楽しませています。

【松村道子キャスター】
「菊まつり初日は晴天に恵まれました。いま正午を過ぎたところです。時間の経過とともに訪れる人の数もどんどん増えています」

今年で63回目の開催となる弥彦菊まつり。彌彦神社の境内には約2000鉢の菊が並んでいます。

仲間と共に自慢の菊を設置していたのは、長岡市の今井孝之さん。愛好家歴は35年です。こちらの「五本組厚物花壇」が最高賞である寛仁親王賞に輝きました。

一列に並ぶのは、すべて違う種類の菊です。

【寛仁親王賞を受賞 今井孝之さん】
「色のバランスもあるし、花の大きさがそろっていないと良く見えない」

今井さんの優雅で堂々とした菊は、人々の視線を集めていました。

【松村道子キャスター】
「こちらは一本の枝から多くの花が咲く数咲です。まだつぼみも多く見受けられます。今年の夏の猛暑の影響で、例年よりも見頃が遅れているということです」

過去の映像と比べると、今年の開花が遅いことが一目で分かります。

今年の菊が見頃を迎えるのは11月10日頃だということです。

さらに猛暑の影響で、今年育てた140鉢のうち40鉢が枯れてしまったと話すのは愛好家の飯浜権十郎さん。

【飯浜権十郎さん】
「今年は苦労して暑いから枯れたり、なかなか咲かないでやっとこのようになった」

出品者が日よけや水やりに例年以上に気を配り、夏の暑さを乗り越えた菊に、訪れた人は。

【訪れた人】
「葉の付き方花の開き方…私も菊を作っているが、皆さんのご苦労がよくわかる」

【訪れた人】
「いい目の保養をさせてもらいます。毎年ありがたい」

一方、毎年恒例の大風景花壇のテーマは「霊峰白山」。約3万本の小菊が雄大な自然の姿を表現しています。

弥彦菊まつりは11月24日まで開催され、会期中、18万人の人出が見込まれています。