声優事務所の81プロデュースが、2023年2月17日にウェブサイトを更新。
所属声優の1人である津久井教生(つくい・きょうせい)さんが、筋萎縮性側索硬化症(通称:ALS)の進行を受け、気管切開の手術を行ったことを明かしました。
津久井さんは1992年から、ニャンちゅう役としてNHKのさまざまな番組に出演していましたが、症状の進行を受け2022年11月に降板を発表。
世代を超えて愛されてきた、ニャンちゅうの声優交代は世間に衝撃を与え、たくさんの惜しむ声や応援する声が上がりました。
国によって指定難病に登録されている、ALS。身体を動かすために必要な筋肉が萎縮することで、呼吸すら困難になってしまう恐ろしい病気です。
以前からALSの治療を受けていた津久井さんは、今回、気管切開の手術を行うと同時に人工呼吸器を装着。それによって、声を出すことができなくなってしまったといいます。
津久井さんの今後について、事務所は「今できることを模索し、これからも責任をもってマネジメントを続けていきたい」とつづりました。
声優の仕事をしているにもかかわらず、声を失うつらさは、想像を絶するものでしょう。津久井さんはYouTubeに動画を公開し、想いを明かしています。
動画の概要欄で「ALS罹患者としては、ここからがスタートな気がします」と前向きなコメントをしている、津久井さん。
文章を読み上げる機能を使い、現状や今後について、動画を通して「ゆっくりと前に進みたい」という気持ちを多くの人に発信しました。
今回の前向きな姿勢で難病と闘っている津久井さんに、多くの人からエールが寄せられています。
・動画を見たら、以前と変わらない優しい笑顔で涙が出た。前向きな姿が本当にかっこいいです。
・本当に心の強い人だなあ。声が出せなくなっても、ずっと大好きです。
・声を仕事にしている人が声を失うのは、とてもつらいと思う。でも、命がご無事でよかった。
どんなに大きな壁にぶつかっても、今できることを考えて努力する姿は、たくさんの人に勇気を与えてくれたようです。
そして、全国から寄せられたエールは、津久井さんに元気を与えていることでしょう。
[文・構成/grape編集部]