「旨くて、安いラーメンが食べたい」。1杯1,000円を超える高級ラーメンも多いが、手軽で・旨くて・さらに安くラーメンが食べられるのなら最高だ。全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター・井手隊長が、旨くて安いアンダー700円のラーメンを紹介する。
今回は、大阪・天満橋の「田舎家食堂」だ。
大阪・天満。
「日本一長い商店街」といわれる天神橋筋商店街を中心にディープな飲食店が立ち並ぶグルメスポットだ。
そんな酒場天国の天満の外れに一軒の食堂がある。「田舎家食堂」だ。
1948年創業の老舗で、長年地元のお客さんに愛される名店だ。
ご夫婦で切り盛りしており、壁一面に貼られたたくさんのメニューが嬉しい。
朝10時から営業していて、それぞれが好みのメニューを注文し、食事を楽しんでいる。
ご主人が天満市場で毎日仕入れに行き、朝から仕込んでいるらしい。
このお店、なんと中華そばが280円。この令和の時代に驚きの値段。
日本広しといえど、ラーメンが200円台のお店は数少ないだろう。
テレビを観ながら待っているとご主人がラーメンを運んできてくれる。
横では3人の常連客が朝から瓶ビールを飲んでいる。
具はハム、ナルト、ネギ、モヤシ。麺は太めのストレート麺。
昆布やカツオがじんわりと効いたスープで、少しコショウをバシッと振ってある。
280円ならハムでもOK。チャーシューっぽく少し火が入れてあるのがニクイ。
昭和の雰囲気そのままに心からあったかくなれる名店。ぜひ訪れてみてほしい。
田舎家食堂
大阪市北区天神橋4-7-12
井手隊長 いでたいちょう 全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター。東洋経済オンライン、AERA dot.などでの連載のほか、テレビ番組出演・監修、コンテスト審査員、イベントMCなどで活躍中。 自身のインターネット番組、ブログ、Twitter、Facebookなどでも定期的にラーメン情報を発信。ミュージシャンとして、サザンオールスターズのトリビュートバンド「井手隊長バンド」や、昭和歌謡・オールディーズユニット「フカイデカフェ」でも活動。 ブログ:「隊長日誌(ラーメンミュージシャン井手隊長の日記)」 YouTube：「ラーメンミュージシャン井手隊長の 今3時？そうねだいたいね」 YouTube：「ラーメンが『10倍』旨くなる動画 【DON BURI】」 この著者の記事一覧はこちら