花王は1月24日、「冬場の結露の発生」に関する調査結果を発表した。調査は2022年2月~3月、同社運営サイト「くらしの研究」の読者を対象にインターネットで行われ、7,321名の有効回答を得た。
「冬場、自宅の窓に結露は発生しますか?」と尋ねたところ、57%が「発生する」と回答。住居の築年数別にみると、住宅設備の進化よって断熱性能向上などによる影響もあるためか、築年数の浅い家の方が少ない傾向に。ただし、築浅の住居でも、暖房温度が高めで外気温との差が大きかったり、「寒いから」「風が入るので」といった理由で換気が不十分だったり、「室内干し」「加湿器を使用」「寝室に家族4人が就寝」などで湿度過多になったりする暮らし方をしていると、結露が発生することもあるという。
地域別にみると、築年数の分布状況には地域による差はほとんどなく、結露の発生が最も高かったのは豪雪地帯を抱える「北陸地方」で69%。次いで「東北地方」の64%で、寒さの厳しい「北海道」では住宅設備が寒冷地に対応している家が多いためか、「結露が発生する」割合は58%と全国平均値と同等という結果に。
一方、最も低かったのは「九州・沖縄地方」の51%だったが、結露の発生はすべての地域で5割を超えた。結露の程度に差はあれど、日本の冬は単にそれぞれの地域の外気温が低いという理由だけでなく、暖房機器の使用状況や換気の仕方、調理時や入浴時の換気扇利用、加湿器の利用といった暮らし方も結露の発生に影響していることがうかがえる結果となった。