持病持つ女子大生がレモネードを飲んだ後に死亡 両親が提供店を提訴

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レモネードを飲んだ後、心臓発作で死亡した女子大生の両親が、カフェインの注意喚起を適切に行わなかったファストフード店を訴えた。『CBS News』『New York Times』などが伝えている。

2022年9月10日、アメリカの大学に通う女子大生Aさん(21)は、あるファストフード店を訪れた。Aさんは同店のマンスリーまたは年単位のドリンク飲み放題プランを購入していた。
この日のAさんはセルフ式のドリンクコーナーに行き、Lサイズのカップにレモネードを注いで飲んだという。
その後、友人の誕生日パーティへ行き、数時間ほど楽しんだAさんだったが、突然心臓発作を起こした。
すぐに救急車が呼ばれ病院に搬送されるも、Aさんの死亡が確認された。死因は、心疾患のQT延長症候群が原因の不整脈による心停止だそうだ。

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Aさんには持病があり、5歳の時からやはりQT延長症候群を患っていたという。
医師からは、エナジードリンクなどのカフェインの多い飲み物を飲まないように、注意を受けていた。カフェインを取りすぎると心臓に悪影響を及ぼすことから、Aさんは普段から飲む物には気を付けていたそうだ。
なお、Aさんの飲んだLサイズのレモネードだが、ドリンクサーバーにあるカフェイン含有量の表記によると、約890ミリリットルのドリンク内に390ミリグラムのカフェインが含まれている模様だ。

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つまりLサイズのレモネードに含まれるカフェイン量は、レッドブルの350ミリリットル缶(含有カフェイン114ミリグラム)と、モンスターエナジーの470ミリリットル缶(含有カフェイン160ミリグラム)を2本飲んだ時のカフェイン量よりも多いそうだ。
しかしアメリカ食品医薬品局(FDA)は、健康な大人1日あたりのカフェイン摂取量が400ミリグラム以下であれば、基本的に安全と発表している。
また、ファストフード店は同レモネードを、「植物由来のクリーン飲料。同店のダークロースト・コーヒーと同じカフェイン量」などと、広告表示していた。
Aさんの両親は、娘が普通のレモネードまたはスポーツドリンクと思い込んで、飲んでしまったと考えたという。

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10月23日、両親は含有カフェインについて適切な注意喚起を怠った同店の過失を主張し、それが娘の死につながったとして、損害賠償を求める訴訟を裁判所に提起した。訴訟額は明らかにされていない。
同店の広報担当は、「この度は謹んでお悔やみ申し上げます。当社商品の成分は透明性を確保しております。本件については、早急に調査を進めていく所存です」と各社取材に答えている。