港湾整備で掘られた海底の土砂を離れた処分場まで送り出す新たなポンプ船を新潟市の建設会社が建造し、11月6日お披露目されました。そのパワーを生かし、全国の港での活躍が期待されます。
稼働開始を前に6日朝、安全祈願が行われたのは、新潟市の本間組が新たに建造した中継ポンプ船「越後9000」です。
中継ポンプ船は、港湾整備のため海底を掘り下げる浚渫(しゅんせつ)船と接続し、その工事で出る土砂を処分場まで送り出す作業船です。
全長56mと、大型のポンプ船である「越後9000」の特徴はそのパワー。9000馬力のエンジンで最大16km先まで土砂を送り出すことができます。
近年、土砂処分場の容量不足などにより、離れた処分場まで土砂を送る必要が生じていることから約25億円をかけて新造されました。
【本間組 土木事業本部 川崎博之 執行役員】
「西港のように、河川港で川からの土砂が流入し、毎年維持をするための浚渫をしなければいけない場面がある。全国の港で活躍できればいい」
「越後9000」は11月から新潟西港の浚渫工事で稼働します。