毒キノコ“ツキヨタケ”を煮物やバター炒めに…採取した2人と譲り受けた2人が食中毒に【新潟市】

11月5日、新潟市内の医療機関から「キノコが原因と思われる食中毒の症状を呈している患者2人が受診している」旨の連絡が新潟市保健所にありました。

食中毒の症状が出た2人は11月5日午後、知人が採取したキノコをもらい、夕食に煮物にして食べたところ、約1時間後におう吐・下痢の症状が見られたため、市内の医療機関を受診。また、キノコを採取した知人夫婦も夕食にバター炒めにして食べ、約1時間後に同様の症状がありましたが、受診せずに回復しました。

調査の結果、残品がツキヨタケであると鑑別されたこと、医師から食中毒患者の届け出があったこと、潜伏期間および中毒症状がツキヨタケによるものと一致したことから、新潟市保健所はツキヨタケを原因とする食中毒であると断定しました。

入院した2人はすでに退院し、快方に向かっているということです。

県や市は、食用のキノコと確実に判断できないキノコは絶対に、採らない・食べない・売らない・人にあげないよう呼びかけています。

また、様々な言い伝えがありますが、全く根拠のない迷信であるため、信じないでください。
【主な迷信】
・柄が縦に裂ければ食べられる⇒毒を持つキノコの多くは柄が縦に裂ける
・ナスと一緒に料理すれば食べられる⇒食中毒を起こした例は多数ある
・虫が食べているキノコは食べられる⇒虫は毒のあるキノコも食べる