新潟県村上市の中学校で旬を迎えている海の幸を使った豪華な給食が出されました。初めて企画されたこの取り組みには、「地元食材に関心を持ってほしい」という漁業関係者の思いが込められていました。
11月7日正午過ぎ、村上市の岩船中学校では…
【松尾和泉アナウンサー】
「給食の配膳が行われています。きょうは一杯のズワイガニが提供されています」
なんと、お盆にのっていたのは、300gほどのズワイガニやアンコウ汁など、村上市岩船産の海の幸です。
【新潟漁業協同組合岩船港支所 伴田航 支所長】
「子どもたちに、地元でズワイガニやタラとかがいっぱいとれることを知らない子たちが多かったので、ぜひとも知ってもらいたいということで計画した」
この豪華な給食の提供は、新潟漁業協同組合岩船港支所などが初めて企画。60杯以上のカニが用意されました。
【生徒】
「今まで、こういうのは出たことがないので、とてもうれしすぎて感動した。身が分かれているというか、脚1本1本というのはあるけど、丸ごとというのは、見たことも、食べたこともない」
【生徒】
「食べたことがなかったので楽しみ」
食べる前には、カニの食べ方を知らない子も増えていることから、はさみの入れ方などを漁業関係者が生徒に説明。生徒は硬い殻に悪戦苦闘しながらも、カニの身を取り出していきました。
人生で初めてカニを口にするという生徒は…
【生徒】
「おいしい!すごく高級な味がしておいしい」
【生徒】
「最高!超うまい。カニ味噌は初めて食べたからおいしくてびっくり」
高級食材を給食で堪能した生徒たち。地元が誇る海の幸について考えるきっかけにもなったようです。
【生徒】
「地元のものはやっぱり親近感が湧く。これからも食べられるように、海の環境とかを気にしていきたい」
【生徒】
「知らなかった岩船の名物を知れたので、やってくれてよかった」
【新潟漁業協同組合岩船港支所 伴田航 支所長】
「これからも、子どもたちに地元の食材を食べて、好きになってもらいたい」
岩船港支所では、今後も定期的に地元産の魚介類を使った給食を提供する予定です。