別れ話のもつれで男が臨月の婚約者を殺害 緊急帝王切開されるも赤ちゃんまで死亡

女性はお腹に赤ちゃんを身ごもるも、その子の父親である婚約者と別れることを決意した。アメリカでこのほど、別れ話に激怒した男が陰惨な事件を起こしたことを、『NEW YORK POST』『CBS News』ほかが続々と報じている。
8日、ミネソタ州ミネアポリス市にあるAmazon社倉庫の駐車場で、出産予定日まであと3日という臨月の女性が拳銃で射殺された。
亡くなったのはレイクウッド・タウンシップのカイラ・オニールさん(31)。搬送先のヘネピン郡医療センターで緊急帝王切開が行われ、赤ちゃんにはメサイアくんと名付けられたが、脳死の状態で自発的な呼吸がないまま1週間後に生命維持装置が外された。
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この事件で第二級殺人罪につき逮捕・起訴されたのは、カイラさんの元婚約者でメサイアくんの父親であるドンテ・マクレイ(32)。現在ミネソタ州のダコタ郡拘置所に収容されている。
その起訴の後にメサイアくんの訃報が伝えられ、検察側は新生児を死亡させた罪も極めて重いとし、殺人罪での追訴を検討中だ。
事件の直後、カイラさんの母方の親類であるカティナ・オニールさんが地元メディア『KARE11 News』の取材に応じ、カイラさんにはメサイアくんの上に3人もの子供がいることを説明。マクレイ容疑者との間に生まれた娘も含まれていることを明かした。

「遺族がこの悲しみを乗り越えるには、文字通り『救世主」の力が必要なんです」「メサイアには頑張って生きてほしい。ふたりとも亡くなるなんて絶対に嫌です」と訴えていた。
カティナさんはまた、カップルは事件のわずか数時間前に激しい口論をし、カイラさんが破局を決意していたことを説明。警察も、カイラさんからの突然の別れ話にマクレイ容疑者が動揺し、激しい怒りのなかで犯行に及んだと見ている。
なお、マクレイ容疑者はかつてカイラさんに「ほかの男を俺の子供に近づけることがあれば、お前を殺すからな」と脅していたこともわかってきたという。
(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)