エレン先生、5教科の”担任”になっていた 「教員不足?」ネッ…の画像はこちら >>
中学校の英語の教科書に登場するやいなや、「可愛すぎる」と話題になったエレン先生。今も根強い人気を誇るが、最近ネット上で彼女の”異変”を指摘する声があがっていて…。
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エレン先生は2016年度版の中学校の英語教科書『NEW HORIZON』(東京書籍)に登場したキャラクター。本名はエレン・ベーカーで、緑中学で英語を教えるために来日した外国語指導助手(ALT)という設定だ。
金髪のロングヘアーで、愛らしいルックスはネットで話題に。2016年4月には、ツイッターで「エレン先生」がトレンド入りし、世界中に知れ渡った。教科書に登場するキャラクターとしては異例の人気を誇っている。
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そんなエレン先生が再び注目を集めている。きっかけは、1月下旬のあるツイッターユーザーの投稿だった。
内容としては、エレン先生が、学習参考書『高校入試要点ズバっ!premium』(東京書籍)の国語・社会・数学・理科・英語と主要5教科の表紙に起用されているというものだ。ALTという職業柄、彼女の受け持ちは英語のみだったはず…。
いつの間にか5教科の”担任”になっていた事実は衝撃を与えた。ネット上では、「全教科教えられるってすごすぎる」「エレン先生人気すぎでしょ」「高校範囲で5教科カバーは草」など、驚きの声が続出。
また、「教員不足の弊害が二次元にまで」「労基仕事してくれ」「酷使されてないよな…?」と、現実の教育現場と結びつけたツッコミの声もあがっている。
なぜ、英語教科書のキャラクターだった彼女が参考書の主要5教科で表紙を飾ったのだろうか。エレン先生の”生みの親”であり、件の参考書を刊行する東京書籍に問い合わせた。
同社の広報担当者に経緯を尋ねると、「英語の教科書で生徒に馴染みのあるエレン先生を一般書に登場させてはどうかと考え、採用しました。表紙にはARが付いており、エレン先生による使い方のナビゲーションがあります」(広報担当者)という答えが返ってきた。
文系・理系どちらも受け持つことができ、最新機能にも対応できるとは…。これだけ優秀な教員であれば、引っ張りだこになるのも頷ける。
前出の広報担当者によると、これらの参考書は2018年に発売されたとのこと。発売から5年経つが、”エレン先生効果”は顕在のようで…。
「書店で在庫はほとんどなくなりかけているので、それなりの反響があったと思います。ツイッターで人気がありましたし、印象に残っている人が多いのかもしれません」(前出・広報担当者)。なお、同書は旧課程に対応したものであり、現在書店に並んでいるのが最後で、なくなっても補充する予定はないそう。
いつか、東京書籍の全科目の教科書、参考書にエレン先生が登場するかもしれない。
(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)