“電柱聖戦”スタート! スマホで電柱撮影⇒20円獲得!? 大盤振る舞いのウラに“担い手不足”【新潟】

スマホを手に電柱をたどると得をするイベントが11月11日、新潟市で始まります。「聖なる戦い」と名付けられたイベントの狙いと仕組みを取材しました。

【飛田厚史アナウンサー】
「よく見る電柱をスマホで撮影すると得するというイベント。一体どんなものなのでしょうか」

11日、新潟市で始まるのが…

【東北電力ネットワーク配電部 高橋良太さん】
「電柱聖戦in東北・新潟についてですが…」

新潟市で“聖戦”といえば、将棋の藤井8冠が熱戦を繰り広げた棋聖戦など、厳かなイメージですが…今回は「電柱聖戦」。

これは、県内で送電サービスなどを展開する東北電力ネットワークが電力インフラへの関心を持ってもらおうと企画したものです。

ポイントはIT企業・ホールアースファンデーションが提供するアプリ「鉄魂」。アプリから地図上の電柱を探し、スマホで撮影します。

【ホールアースファンデーション 福田恭子さん】
「全体写真で根元の写真。番号プレート」

ガイドを頼りに4枚の写真を撮ると…

【東北電力ネットワーク配電部 高橋良太さん】
「1本撮るごとに、LINEPayに変換できる20円が入ってくる」

県内の電柱1本あたり、20円分の電子マネーが手に入るお得なアプリなのです。

東北電力によりますと、県内の電柱は約64万本…宝の山が眠っていました。大盤振る舞いの背景は…

【東北電力ネットワーク配電部 高橋良太さん】
「電気を保守する担い手が今後、不足するということが予想されるので」

今後、懸念される点検スタッフ不足に備え、市民の力を得たいと考えています。

鉄魂を展開するホールアースファンデーションは、タイトルの“聖戦”にこんな思いを込めていました…

【ホールアースファンデーション 福田恭子さん】
「インフラの老朽化という大きな課題に対して、市民の皆さんで立ち上がって、その課題を倒していこうと」

東北電力では、これまで鉄魂で提供された画像をもとに、カラスの巣を撤去するなど活用が進んでいます。

「電柱聖戦in東北・新潟」では、電子マネーのサービスに加え、新潟市中央区の中心市街地「にいがた2km」内の電柱4000本を撮ると、抽選でギフト券をプレゼント。

【飛田厚史アナウンサー】
「電柱を撮影します。無事、送ることができました」

5分ほどで撮影できました。慣れてくると…

【ホールアースファンデーション 福田恭子さん】
「最大700本撮った人がいた。単純計算で1万4000円。一日でそこまでいけるので、ぜひ投稿数を伸ばしてほしい」

撮影は早い者勝ち!電柱聖戦in東北・新潟は11月11日に始まります。