殺害後に住宅へ放火…内縁の妻への嘱託殺人と放火等の罪 64歳男に懲役6年の判決「人命を軽視」

愛知県愛西市で今年2月、内縁の妻を本人に頼まれて殺害し、住宅に火をつけたなどとして嘱託殺人などの罪に問われていた男に、名古屋地裁は懲役6年の判決を言い渡しました。

住所不定で無職の小塚勝也被告(64)は、愛西市の住宅で内縁の妻に頼まれて包丁で刺して殺害し、その後に家に火をつけ、既に数日前に亡くなっていた妻の母親の遺体を燃やしたなどとして、嘱託殺人と死体損壊などの罪に問われていました。

10日の判決で名古屋地裁は、「心中を選ぶほど経済的に追い詰められておらず、人命を軽視した短絡的な犯行」と指摘しました。

さらに「心中した後の家に第三者に立ち入ってほしくないという放火の動機は理解し難く、周辺の家にも延焼していて、極めて危険」と説明し、懲役6年の判決を言い渡しました。