医師に「打つべきだ」と言われ… 3回目のワクチン接種で50代女性は歩行困難になった【大石が聞く】

(大石邦彦アンカーマン)「CBCの大石です。入ってもよろしいですか?」(50代女性)「お願いします」(大石アンカーマン)「失礼します」(50代女性)「ごめんなさい、そちらまで伺えなくて…歩きがほとんどできなくて」
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今の自分の状態を訴えたいと取材に応じたのは、愛知県春日井市に住む50代の女性。日中はこうしてソファの上で過ごしていると言います。
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(50代女性)「足を下げているとしびれがひどくて、色が変わってくるので足を上げる。こんな感じで過ごしていることが多い」
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長かった髪も抜けやすくなったため、いまは短くしています。
髪が長かった頃の姿
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そして…(50代女性)「(足の)指がピクピク」
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(大石アンカーマン)「今指が動いてますよね。自分の意志で動かしているわけじゃないんですか」(50代女性)「ないです。だいぶこの動きも収まってはきたんですが、勝手に動いています」
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手足の感覚はほとんどなく、握力もほとんどないため、スマートフォンを持つことも難しいという女性。こうなって、1年半以上経ちます。
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新型コロナワクチン接種、1回目はおととし8月。39度を超える熱が出て1週間寝込みました。そして3週間後、2回目の接種。迷いましたが、「打つしかなかった」と言います…
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(大石アンカーマン)「2回目はやめようという選択にはならなかったですか?」(50代女性)「その前に頸椎ヘルニアの手術をしていてほぼ治ってはいたが、病院に通っていたので、医者から『打っていないと病院に来てもらったら困る』と」
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(大石アンカーマン)「本当はコロナワクチンは打ちたくなかった?」(50代女性)「打ちたくなかったですね」
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その後、再びひどい「副反応」が…
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(50代女性)「箸が持てない、字が書けないという症状が出てきて、食べものがあまり食べられなくなったという状態でした」
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(大石アンカーマン)「ワクチンは2回で終わりですか」(50代女性)「3回打ちました」
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2回目の接種で熱に加え極端に筋力や食欲が落ちましたが、「首の治療を受けるためにも打つべきだ」という医師のすすめで、去年3月、3回目を接種したのです。
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(50代女性)「(問診でも)接種の不安を言いましたが、『熱は出るけど大丈夫だから』と言われて、もうどうとでもなれという気持ち(で打った)」
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問診した医師も女性の症状を問題視せず接種しましたが、40度近い熱が2週間続き、おさまったときには思ってもみなかった状況に。
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(50代女性)「2週間寝込んで、やっと熱が下がってきたと思った時には動けなくなっていた」「布団からぴくりとも動けない状態」「(体に)力も入らないし痛いし…何もできないという感じ」
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女性の症状について「ワクチン後遺症」と明記された診断書。今回、4つの医療機関が女性のワクチン後遺症を指摘しました。しかし、「断定は難しい」と話す医師も。
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(女性の「ワクチン後遺症」を指摘 早川恵理 医師)「ワクチン打ったあとからすぐ悪くなっていること、他に病気が調べても見つからないということ、症状からワクチン副反応でこういうものがあるかなということを考えて、これはコロナワクチンの影響かなと思った」
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(大石アンカーマン)「決定打はないわけですか」(女性の「ワクチン後遺症」を指摘 早川恵理 医師)「これが出ればワクチン後遺症ですよと確定診断するものはないので、他の病気を除外して経過から判断するしかないのかなと」「私自身はワクチンは決して悪いものじゃないと思っているので、必要な方には打っていただきたいと思っていますが、無理して、若い方は特に、接種しない方がいいのかなという考え方に変わってきている」
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女性のケアをしている訪問看護師は、副反応と認めない医療機関が少なくない現状を指摘します。
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(訪問看護師)「(女性の)症状が『ワクチン後遺症』だと思っている人は医療界では少ない」「『ワクチン後遺症』だと認めてもらえない限り、結局はそっぽ向かれてしまうというか、うちでは分からないと言われてしまい、自分でがんばるしかない」
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(50代女性)「人の手を借りないと暮らしていけない体になってしまっているので、誰かに負担がかかる。そうまでして生きていたら逆に迷惑かかるんじゃないかとか思ってしまう」
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一方、名古屋市内に住む男性。ワクチン接種後、神経に障害が起きる病気『急性散在性脳脊髄炎』を発症し、下半身不随の状態が2年以上続いています。
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(50代男性)「何とか上半身だけで生活できるような態勢とか体づくりは整ってきて」
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(名古屋市 河村たかし市長)「こんにちは、どうも」
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この日、男性のもとを名古屋市の河村たかし市長が訪れました。支援を訴える男性との面会は2度目です。
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(名古屋市 河村たかし市長)「調子はどうだね」(50代男性)「調子は変わっていないというか、ぼちぼちです」
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(名古屋市 河村たかし市長)「仕事は難しい?」(50代男性)「今のところ、まだ仕事は難しい」
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10月、国の救済が認定され、医療費の補助は受けられるようになりました。しかし仕事への復帰はまだ難しく、車いす生活で必要になった家のリフォーム代や車の改造費について国や市への補助を求めました。
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河村市長は…(名古屋市 河村たかし市長)「必要な補助は出すようにしたらどうだと厚労省に提言すると(男性に)伝えた」
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(大石アンカーマン)「接種後の事故が起きた場合の生活保障まで、国に求めていくということですか?」
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(名古屋市 河村たかし市長)「そりゃあそうですよ、生活があるんだから。どうしてくれるんだということ」「事実上、国が『任意だ』と言いながら、ほとんど『接種せよ』と言っていた。責任は取らなければいけない」
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一方、男性は改めてこう訴えます。(50代男性)「国がワクチン後遺症を認めていないのが納得できない。後遺症患者は体が不自由な中、なんとか認めてもらおうと戦っている。こういう人たちもいるんだと認めてもらって公表してもらえるよう、国を動かしたい」
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2023年11月2日放送 CBCテレビ「チャント!」より