体調不良を訴えた妊婦に医師が「妊娠中だから当然」 産後に死亡する事態に

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「私は病気なのでは…」と考え、涙を流すこともあった30代女性。その後に赤ちゃんは帝王切開で生まれたが、女性は助からなかった。
ひとりで子育てすることになった夫のコメントなどを、『ABC News』などアメリカのメディアが伝えている。

アメリカ・テネシー州チャタヌーガで暮らしていたジャスミン・パットンさん(34)が、長いあいだ不妊治療を続けてようやく妊娠。赤ちゃんが誕生する日を夫のエドガーさんと楽しみにしていたが、ある時期から出産を怖がるようになった。
良い母親になれるのか、無事に出産することはできるのか…。そんな不安を募らせたジャスミンさんはTikTokで妊娠合併症に関する動画をたびたび見るようになり、「私も同じように苦しむのかもしれない」と夫に話すようになったのだ。

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さらにひどい悪阻に苦しんだジャスミンさんは、息切れや倦怠感を訴え涙を流すように。出産予定日が近づくと食べることさえできなくなり、ほとんどの時間を眠って過ごすようになった。
そのような状態が続くため、ジャスミンさんは病院に行き詳しい症状を伝えたが、主治医は「妊娠中ですからね」「そんなものですよ」と言うばかり。詳しい検査の必要性はないと判断し、ジャスミンさんを自宅に帰らせた。

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しかし9月28日、いつものように仕事にでかけたエドガーさんに1本の電話がかかってきた。「奥さんが救急車で搬送されました」と聞いて驚いたエドガーさんが病院に駆けつけた直後、緊急帝王切開で娘が誕生。しかしジャスミンさんの体調はさらに悪化し、赤ちゃんに会えないまま手術の2日後に息を引き取った。
その後、急性妊娠性脂肪肝による肝不全が死因であると判明。「妊娠中はつらくて当たり前」と語っていた医師による診断ミスが、最悪な結果を招いてしまった。

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シングルファザーとして娘を育てていくことになったエドガーさんがメディアの取材に応じ、「自分の体のことは、やはり自分が一番よく分かっているはずです」と話した。
そして「もし調子が悪ければ、たとえ医師に『普通ですよ』と言われてもあきらめないで」「別の医師に診察してもらってセカンドオピニオンを求めてほしい。それが一番大事なことなんです」と妊婦らに訴えかけた。