カスハラの根底「お客様は神様です」本当の意味に驚きの声 “プロ意識”の名言だった…

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きょう13日放送の『あさイチ』(NHK)では「カスタマーハラスメント」を特集。「お客様は神様です」という言葉の本当の意味が紹介され、驚きの声が上がっている。

よく「カスハラ」といわれる「カスタマーハラスメント」は“客から従業員への悪質なクレームや迷惑行為”のことで、“お客様”が相手の商売で起こり得る問題だ。
警察を呼ぶ事態にまで発展するものもあるが、些細なことも含めれば実際に経験したことのある人は多いのではないだろうか。
この日、同番組でこの問題が取り上げられると、X(旧・ツイッター)では「カスハラ受けたことある…」「カスハラする心理がマジでわからん」「僕がやってることは、カスハラにあたるか、ときどき不安になることがある」などと大きな反響を呼んだ。

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威力業務妨害や恐喝罪など立派な犯罪にあたる可能性もある行為だが、実際に「カスハラ」が起こった際、対応マニュアルがなかったり「現場でなんとかして」という風潮があったりと解決に至らないことも多い。
その根底には「お客様は神様」という考えがあるというが、じつはこの言葉は2001年に死去した歌手の三波春夫さんの名言が独り歩きしたものだという。
この言葉の真意については三波さんのオフィシャルサイトで娘の美夕紀さんが「このフレーズが真意とは違う意味に捉えられたり使われたりしていることが多くございます」と言及。
「三波にとっての『お客様』とは、聴衆・オーディエンスのことです。また、『お客様は神だから徹底的に大事にして媚びなさい。何をされようが我慢して尽くしなさい』などと発想、発言したことはまったくありません」とつづっている。

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三波さんは生前「歌うときに私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払ってまっさらな、澄み切った心にならなければ完璧な藝(げい)をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。ですからお客様は絶対者、神様なのです」と語っていたのこと。
この意は三波さんの著書『歌藝の天地-歌謡曲の源流を辿る』(PHP研究所)でもつづられており、「テレビなどで、短い時間で喋るには、うまく説明が付かない」とも…。
つまりカスハラをする人が軽々しく間違った意味でこの言葉を振りかざすのは、三波さんにとっては心外ということだ。

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この真実に「小さい頃から聞いていた言葉の真実、初めて知ったわ」「三波春夫が悪いっていつも思ってたけど意味が違ったんだね~~」「プロとして自分に厳しく神聖な気持ちで仕事に取り組む姿勢のことだったのか」「これこそ、極意なんだろうな」などと驚きの声が。
また、「名言を利用した連中のせいで多くの店員さん達が苦しんでる」「神様はそもそも人に迷惑かけない」と憤る人は多く、「三波春夫さんの真意、気持ちが広まり、カスハラの要因にされないようになってほしいよね」と願う声も上がっている。