原因は?ダムで男性作業員不明の事故 県が現地調査 “仮設取水管”が台船から外れ…【新潟】

14日、新潟県三条市のダムで作業をしていた男性作業員が、排水口に引き込まれ行方不明になっている事故。県などは15日に現地調査を行い、当時の状況などを確認しました。

14日、三条市の大谷ダムで、ボートに乗って作業をしていた新潟市秋葉区の伊庭健之さん(50)がダム湖の排水口に引き込まれ、現在も行方が分からなくなっています。

現場では、伊庭さんなど10人で県が発注した土砂の撤去作業を行っていましたが、県によりますと、土砂の除去はほぼ終わっていて、14日は足場となる台船の解体作業を行っていたということです。

【松尾和泉アナウンサー】
「事故が起きた大谷ダムに、県の職員などが集まってきました。これから現地調査を行い、事故の原因を調べていきます」

15日は県職員などが現場を訪れ、作業をしていた会社が当時の状況を説明しました。

事故当時、解体作業を安全に進める上で必要な、仮設の取水管が台船から外れていて、伊庭さんは元に戻そうとしましたが、取水管が先に排水口に流され、事故に巻き込まれた可能性が高いことが分かりました。

【三条地域振興局地域整備部 安原狭 副部長】
「これだけ大きな事故が起きましたので、今後は安全対策をしっかりやっていくことを強く感じている」

警察は15日にもヘリで伊庭さんを捜索しましたが見つからず。県は15日の調査結果をまとめ、原因究明を急ぐということです。