船橋市の松戸徹市長は14日の定例記者会見で、来年夏までに市立中学・高校全27校の体育館に、熱中症対策としてエアコンを設置すると発表した。約23億円の事業費を盛り込んだ補正予算案を、17日開会の市議会定例会に提出する。市担当者は「猛暑が続き熱中症対策が急務」と意義を説明した。
設置対象は、全26市立中学校と市立船橋高校1校。小学校55校と特別支援学校2校の設置費用は、来年度当初予算に盛り込む方針。全市立校に設置が完了すると、年間の電気料金は約1億円増える見通しという。
財源は東日本大震災がきっかけで作られた「緊急防災減災事業債」で、返済の7割は国の交付税が充てられる。災害対策事業が対象で、空調導入は避難所の環境整備の例として示されていた。
県内市立学校では、浦安市や流山市などで体育館にエアコンが設置されている。