学費に関する不適切な事務処理を行ったとして、千葉県教委は15日、県立我孫子特別支援学校事務職員の男性主事(24)を戒告の懲戒処分とした。
県教委によると、主事は昨年度、前任校の県北西部の県立高校で不適切な事務処理を行った。生徒の保護者から就学支援金の申請がなかったにもかかわらず、申請があったと校長に虚偽報告し、4人分の同支援金計約32万円を授業料へ充当した。
今年4月に前任校で引き継ぎ業務をした際、当時の上司に報告し発覚した。県教委の聞き取りに「保護者に申請するよう連絡したが、申請がなかった。今後授業料を請求することにためらいが生じてやってしまった」と話している。
主事は2019年度から昨年度までの授業料と学校徴収金についても不適切に処理。未納だった17人分の計約98万円分を自費で立て替えていた。「督促が困難な家庭のため、徴収を諦めた。年度をまたいで未納が生じるのが嫌だった」と説明しているという。
県教委は同日、柏市の公立中学校の教諭(63)も戒告の懲戒処分とした。教諭は8月8日、部活動の大会に参加するため、管理職の許可なく剣道部の男子生徒8人を自家用車に乗せた。