岸田文雄首相が年内の衆院解散を見送る意向を固めましたね。共同通信社が3~5日に実施した世論調査では、岸田内閣の支持率が28・3%となり、過去最低を更新しました。内閣改造からまだ2か月ですが、スキャンダルが続いている印象です。
まず、山田太郎氏が不倫問題で文部科学政務官を辞任しました。山田氏は「オタク議員」として知名度を上げ、漫画やアニメの表現規制に反対するなど異色の国会議員として活躍されていました。X(旧ツイッター)などSNSでの発信もかなり力を入れていて、私もタレントとして学ぶところがあっただけに、今回の報道は本当に残念でした。アキバの支持層も離れていく気がします。
山田氏に続いて、東京都江東区長の公選法違反事件を巡っては、柿沢未途氏が法務副大臣を辞任しました。区長の広告動画は議員会館で撮影され、柿沢氏側が撮影場所を手配していたというのも驚きでしたね。直近では、神田憲次財務副大臣の税金滞納問題が明らかとなり、辞任に追い込まれました。参院・徳島高知選挙区の補選で議席を落としたことに加え、不祥事3連発は政権へのダメージが長引くと予想しています。
仕事の合間には、よく臨時国会をチェックしているのですが、自民党・世耕弘成参院幹事長が10月下旬の代表質問で、岸田氏に対して「リーダーとしての姿が示せていない。パッションが伝わらない」と苦言を呈したことは、かなり話題になりましたね。そのまま、意見を貫き通せばよかったのに、2日後には「あくまで岸田総理を支持する立場。政権を支えたい」と記者会見で弁明していたのを見て、あれだけ強気だったのに、どうしてトーンダウンしてしまったのだろうと疑問に思いました。周りの空気を読んで対応するのは、世耕さんらしいなとも感じましたが…。12月には江東区長選(3日告示、10日投開票)もあるので、現地に足を運んでみたいです!(タレント・井上咲楽)