水難救助訓練中に消防士死亡 再発防止へ第三者委が初会合 当時の状況確認して再発防止策議論へ【新潟】

新潟県柏崎市の海で訓練中の消防士が死亡した事故を受け、柏崎市消防本部は有識者による第三者委員会を設置し、11月20日に初会合を開きました。

この問題は10月、柏崎市の海水浴場で水難救助訓練に参加していた柏崎消防署の入澤武弘さん(26)が溺れ、死亡したものです。

柏崎市消防本部は11月8日、市議会で事故前後の状況について説明。

この中で、入澤さんが前日の朝から夜勤も含め、丸1日働いたあと、時間外勤務で訓練に参加していたことが明らかに。

過去の訓練で体調不良を訴え、訓練を中止したことがあったことも説明していました。

再発防止を目的に開かれた第三者委員会の初会合には、水難事故の専門家や弁護士など7人の委員が出席。

事故の状況を確認するため、入澤さんが当時、どんな潜水資機材を身に着けていたか、実際に署員が着用して説明をしたということです。

【事故調査・再発防止検討委員会 小林彰 委員長】
「資機材がどんな具合だったかというのが一番のポイント。何が具合が悪くて、こういう事故が起きたのか、今の段階でまだ分からない。夜勤明けで、場合によってはつらいかもしれない。そこらへんも色々聞いて確認したい」

第三者委員会は今後、事故当時の状況を確認したうえで原因を洗い出し、再発防止策を議論する方針です。