人気飲料『ヤクルト』などの乳酸菌飲料を飲んだ際、底部分に肌色の塊が沈殿しているのを見たことはありませんか。
この肌色の塊の正体を知っている人は意外と少ないかもしれません。
本記事では、乳酸菌飲料の底に溜まる肌色の塊は何か、飲み切ったほうがいいのかなどを調べてみました。
発酵乳や乳酸菌飲料について詳しい、一般社団法人全国発酵乳乳酸菌飲料協会に聞いたところ、このような回答がありました。
乳酸菌飲料の底に沈殿しているのは、無脂乳固形分といって、たんぱく質や糖質、ビタミン、カルシウムなどを含んだ乳成分です。
乳酸菌飲料に含まれる無脂乳固形分は、時間の経過とともに沈んでいき、底部分にたまり、固まってしまいます。
そのために、開封前に容器を振るよう注意書きがされている商品もあるのです。
ちなみに、容器をよく振って飲んだのに、沈殿物が底に固まったままになっていたというケースはないでしょうか。
「固まった部分も飲まないと栄養が摂取できないのでは」と思うかもしれませんが、沈殿物に含まれる栄養素はごくわずかであるため、きれいに飲み干せなくても心配はないとのことです。
※写真はイメージ
また、乳酸菌飲料を飲んだ後に、口の中に肌色の塊が残ることがあります。この肌色の塊についても聞いてみたところ、「乳酸菌飲料の成分と唾液中の成分が混ざって固まった物」とのこと。
これも乳酸菌飲料の沈殿物と同じように、飲んでしまっても大丈夫です。
容器の底に沈んでいるのは乳酸菌飲料に含まれている栄養分だったとは、意外に思う人も多いかもしれませんね!
注意書きを読んだうえで容器を振り、よく混ぜてから飲みましょう。
[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]