穏やかな朝 今季一番の冷え込みの所も 岐阜で「初氷」「初霜」など冬の便り続々

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今朝(21日)は広範囲で穏やかな晴天に。内陸部を中心に冷え込みが強まり、今シーズン一番寒くなった所も。岐阜では「初氷」と「初霜」が観測されるなど、冬の便りが続々と届きました。
岐阜・水戸・宇都宮で「初氷」

今朝(21日)は、東北や北海道の日本海側で雲が多い所もありますが、広い範囲で晴れています。放射冷却が強まったことで、今朝にかけては内陸部を中心にグッと気温が下がりました。午前9時までの最低気温は、長野県野辺山高原でマイナス7.0℃。長野県開田高原ではマイナス6.3℃、菅平はマイナス6.0℃まで下がるなど、今シーズン一番の冷え込みになった所もあります。最低気温が0℃未満の冬日は午前9時現在、全国のアメダスの2割弱にあたる168地点です。市街地でも今シーズン一番の寒さになった所があり、岐阜と水戸、宇都宮で「初氷」、岐阜と富山では「初霜」が観測されました。初氷岐阜:平年より11日早く、昨年より12日早い水戸:平年より5日遅く、昨年17日早い宇都宮:平年より7日遅く、昨年より4日遅い初霜岐阜:平年より3日早く、昨年より12日早い富山:平年より4日早く、昨年より12日早い
きょうの最高気温

最高気温は、那覇では25℃と夏日の予想。九州と四国は20℃前後の所が多く、鹿児島は22℃の予想です。日中は上着なしで過ごせるくらいでしょう。中国地方から関東は、18℃前後の所が多くなりそうです。きのう20日と同じくらいでも、風が収まる分、暖かく感じられそうです。北陸や東北は15℃前後、北海道は10℃を超える所が多いでしょう。きのう20日より5℃ほど高い所もあり、札幌は11月上旬並みの陽気になりそうです。
放射冷却現象とは

この時期、夜から朝にかけて穏やかに晴れると「放射冷却現象」が強まるため、気温がグンと下がります。「放射冷却」とは、どういった現象かといいますと、物が外へ熱を出して冷えることです。例えば、寒い夜に布団をしっかりかけて寝れば、朝まで体が暖かかったはずなのに、布団をかけずに寝てしまい、体が冷えてしまった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。この場合と同じで、夜から朝にかけて曇りの天気だと、雲が布団と同じ役目をするので、地面近くの熱は空へ逃げにくく、冷え込みが弱くなります。一方、風が弱く晴れていると、布団と同じ役目をする雲がないので、地面近くの熱はどんどん空へ逃げてしまうため、冷え込みが強くなるのです。放射冷却現象が強まるという予報の時は、夜から朝にかけて冷え込みが強まります。しっかり暖かくして、お過ごしください。