給食調理業者が業務撤退を表明 豚肉産地偽装疑い、捜査で「業務継続が困難」 柏市

柏市は20日、市内の小学校1校で給食調理業務を委託していた「寿食品」(相模原市)が、年内で業務撤退する意向を表明したと発表した。同社は川崎市内の学校給食で提供する豚肉産地を偽装したとして神奈川県警の捜査を受けており、同社の担当者から柏市教委に「業務継続が困難になった」と連絡があった。市教委は新業者選定へ向け準備を進めている。
市教委によると、指名競争入札を経て、本年度から2025年度までの3年間を契約期間として同社に小学校での給食調理業務を委託。自校方式の小学校で正社員2人、パート職員6人が勤務していた。食材の提供はしていなかった。
13日に同社の給食調理業務担当者が市教委を訪れ、「警察の調べを受けており業務継続は困難」と告げた。市教委は「当該校の給食提供に影響が生じないよう速やかに業者選定を進める」としている。