新潟県三条市の老舗の定食店で人気の２大看板を紹介します。将棋の羽生善治九段も勝負メシに選んだと言うラーメン。人気の秘密は「温泉」と店主の熱意にありました。
【桶屋美圭アナウンサー】
「山の木々が美しく彩られている三条市下田地区です。今回ご紹介するのは八木ヶ岳の麓にある、八木茶屋のてっぱんグルメです」
三条市下田地区にある創業９１年の「八木茶屋」。昭和の風情を感じるこちらのお店で長年、愛されているのが…
【八木茶屋 内藤弘一 代表】
「おまたせしました。当店イチオシの『山塩ラーメン』です」
八木茶屋の近くにある旅館・嵐渓荘の温泉水を使った「山塩ラーメン」です。
【八木茶屋 内藤弘一 代表】
「嵐渓荘のフロントにいったら、ウェルカムドリンクならぬウェルカム温泉があり、それを飲んだ時に、これはうまい！ということで」
当初は断られましたが、店主・内藤弘一さんの熱意で温泉水の使用を認めてもらったと言います。
最大の特徴は、その温泉水を５時間煮詰めて作る山塩だれに、長ネギ・生姜・タマネギ・鯛の頭をブレンドした「スープ」。そこにクロレラ入りの麺を入れ、自家製のチャーシュー・きくらげ・ゆで卵・メンマを入れたら、山塩ラーメンの完成です。
実はこのラーメン…
【八木茶屋 内藤弘一 代表】
「竜王戦で国民栄誉賞をとった羽生善治さんが食べてくれたことが、私にとっては一番よかった。誇りに思う」
２０１７年に三条市で開催された竜王戦で、将棋の羽生善治九段が勝負飯に選んだのだとか！そんな羽生九段の力の源にもなった山塩ラーメンは…
【桶屋美圭アナウンサー】
「ものすごくまろやかで優しい味わい。麺は弾力がありながらも、喉越しが良くてツルッと入っていく」
【お客さん】
「ここのラーメンを食べるとほかのを食べられない。味が塩味でさっぱりしておいしい」
そして山塩ラーメンと並び、店の二大看板となっているのが…
【八木茶屋 内藤弘一 代表】
「『ピネライス』ですね。ボリューム満点のわんぱくランチ」
フランス語でとんかつを表す「ピネ」から名付けられたピネライス。
「チャーハンもカツカレーも食べたい！」という客のリクエストで生まれ、パラパラのチャーハンに県産ロース肉を使ったとんかつ、ピリ辛のキーマカレーが贅沢に乗っています♪
【桶屋美圭アナウンサー】
「全て主役級だから、一緒に食べた時にどうなるかなと思ったが、三位一体となって最高の組み合わせ」
地元・下田地区で妻の明美さんとともに、お客の胃袋を満たしている内藤さん。
【八木茶屋 内藤弘一 代表】
「下田に来て太古から湧き出た塩ラーメンで、心も体も目も癒してくれる、観光の目玉になればと思っている」