周りの大人に注意され、泣けなくなった女性 その後のエピソードに目頭が熱くなる

語呂合わせで『いい夫婦の日』として親しまれている、11月22日。
互いに日頃の感謝を伝え合ったり、おいしい料理を囲んで労い合ったりする夫婦もいるでしょう。
水谷アス(@mizutanias)さんは、『いい夫婦の日』に、夫への感謝を描いた漫画作品をX(Twitter)に投稿しました。
水谷さんは10歳の頃、泣き虫だったとか。
すると、泣いている水谷さんに、周りの大人たちは心配…ではなく、否定的な言葉を投げかけてきたそうです。
関わりこそなかったものの、幼稚園や学校が一緒の男性と飲み会の場で出会い、付き合うことになった水谷さん。
水谷さんの交際相手は涙もろく、水谷さんの実家でドラマを見て、号泣していたといいます。
「男のクセに、人前でそんなに泣いて」と笑ってちゃかす父親に、交際相手はこういいました。
「男でも女でも、泣きたい時に泣くのは当たり前じゃないですか」
そのひと言は、「女だから」と泣くことを周りの大人に注意され、16歳の頃から泣けなくなっていた水谷さんの心に、強い衝撃を与えたのです。
交際相手と結婚した水谷さんは、その後…
結婚し、晴れて夫婦となった水谷さんと夫。
変わらず涙もろい夫は、水谷さんが涙を流さないことに気が付き、笑顔で「泣いてもいいんだよ」という言葉をくれました。
32歳になり、妊婦になった水谷さんは、夫とともに映画館で話題の映画を鑑賞。
夫がかけてくれた『魔法の言葉』で、感情のフタを開けられた水谷さんは、ようやく涙を流せるようになったのです。
41歳になり、2人の子供が増え、4人家族になった水谷さん。笑いたい時に笑い、泣きたい時に泣く日々を、大切に歩んでいるといいます。
【ネットの声】
・「男のクセに人前で泣くんじゃない」は、いまだに根強く残っているように思われます。こうした考えは早くなくなるといいな。
・私は、悲しくても嬉しくても感動しても、何かしらの理由で感情が高ぶると涙が出てきて、止まらなくなります。この漫画で救われました。本当にありがとうございます。
・水谷さんが、素敵な夫に出会えてよかったなあ。感動で、涙が止まりません。
・私も「泣けば許されると思ってる」といわれたことがあり、泣くことが怖くなってしまいましたが、このお話を見て勇気をもらいました。心のままに、感情を出したいと思います。
多様性が叫ばれる2023年現在も、男女を差別するような考え方は、根強く残っているもの。
『女性の涙は武器』『男性の涙は恥』と、性別のカテゴリに分けた考えは、感情が豊かな人や、涙もろい人を苦しめてしまう原因になり得るでしょう。
泣くことは、生理現象の1つ。マイナスにとらえない考え方が、世の中に広がっていくといいですね。
[文・構成/grape編集部]