地すべりに襲われた糸魚川市来海沢地区 避難指示が全面解除 しかし不安を口にする住民も【新潟】

2021年に地すべりに襲われた糸魚川市の来海沢地区で26日、避難指示が全面解除されました。

2021年3月、糸魚川市来海沢地区では大規模な地滑りが発生し、23世帯37人に避難勧告が発令されました。
その後、対策工事が進みましたが、26日まで2世帯6人に避難指示が続いていました。

地すべりから2年8か月。
【糸魚川市 米田徹市長】
「来海沢地区に発令していた避難指示を、本日正午をもって全面解除いたします」

来海沢地区では26日、住民説明会が開かれ、2世帯6人への避難指示が正午に解除されました。
地滑り対策工事が進み一定の安全が確保されたことや、避難体制が確保できていることなどが解除の理由です。

【糸魚川市 米田徹市長】
「皆さんに避難いただいて申し訳なく思っている。引き続き、『安全な(防災)施設が入ったからいい』ということではなく、危機意識をもってもらい、元の生活に戻ってもらえれば」

ただ避難指示が解除されても、不安を口にする住民もいます。

【26日に避難指示が解除された住民】
「いや複雑です。家のウラにまだブロックがいっぱい積んである。雪がどのくらい降るかもわからないから、その面も心配」

県は対策工事を進めるとともに、冬の間も週1回パトロールし、監視を続けることにしています。