走る路面電車の中でドロップキック…国内初の『市電プロレス』大学の同好会と鉄道会社が活性化等で“タッグ”

愛知県豊橋市で18日、路面電車を“リング”にしたプロレスが開催されました。場外乱闘ならぬ、車外乱闘もありました。 狭い車内でもみ合うマスク姿のレスラーたち。チョップにエルボー攻撃、さらにはつり革を使ってのドロップキックも…。
舞台は愛知県豊橋市を走る路面電車の中、国内初という「市電プロレス」です。
目の前で繰り広げられるファイトに、乗車した観客からは熱い声援が贈られました。 勝負は豊橋の「駅前」から「赤岩口」の停留場までのおよそ25分間。停留所に停まるごとに新たなレスラーが乗り込み、車内は大盛り上がりとなりました。
この市電プロレスを企画したのは、愛知大学のプロレス同好会の部長、マチョ・ギャローズこと杉浦永卓さんです。
学生プロレスの知名度アップと街の活性化を目的に、市電を運行する豊橋鉄道と交渉を重ねて実現しました。
最後は場外ならぬ“車外”へ。はたき合いを繰り広げ、3カウントで決着しました。
観客ら:「すごく楽しかったです。興奮しました。めちゃめちゃ面白かったです」「日常的な路面電車の中で非日常のプロレスをやっているというギャップがすごく楽しかったです」「揺れながらそういう面白さもあって、こんな機会なかったのでよかったです」愛知大学プロレス同好会の杉浦部長:「やっぱり豊橋のシンボルといえば路面電車なので、そこを使ってプロレスができないかと思いました。リング上と違って、硬さだったり狭さが際立っていて、難しいという部分は多くありました。市電プロレスという日本初の偉業をやれたことは、とても感慨深い気持ちです」
マチョ・ギャローズこと杉浦永卓さんは4年生で、間もなく学生プロレスを引退します。春からは安城市で中学の社会科教師となるものの、プロレスは続けていきたいということです。