冬虫夏草の真菌を自分の皮膚で育てたTikToker 「まるで人気サバイバルゲーム」と話題

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中国医学で定番とされている冬虫夏草の真菌を、自分の皮膚と血液で培養したTikToker。2013年に発売されて人気を博したPlayStation 3のサバイバルゲーム『The Last of Us』ようだと、注目を集めた。この件を『DailyMail』がレポートした。

TikTokerのジェイコブさんは、中国で不老長寿の源と言われるキノコの一種「冬虫夏草」を、自分の皮膚で培養した。手の平の硬くなった皮膚片と血液を培地にして冬虫夏草の真菌を入れたところ、立派な石づきに成長したという。
石づきには血液の赤黒いシミのような部分が見られ、菌糸で綿のような塊ができていた。ジョイコブさんは皮膚片を探すため、冬虫夏草を半分に切り、顕微鏡で見ることにした。
皮膚片を見つけ顕微鏡で観察してみると、真菌を培養した皮膚片には無数の丸い形の分裂が見られた。その間に細い菌糸がはびこっており、人間の皮膚でも培養できることを証明した。

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冬虫夏草は、蜘蛛や昆虫などの死骸に寄生するキノコ。冬はさなぎのような形をしており、夏になるとキノコになる特性から、この名前が付けられている。自然に存在する冬虫夏草は、虫に寄生して成長するため地面を掘ると、たいてい死骸が埋まっている。
培地に真菌を植えたジェイコブさんのようなケースでは、キノコは濃いオレンジ色になるのが一般的だという。このキノコは、乾燥粉末にして漢方薬にしたり、高級食材として薬膳料理に用いられたりする。滋養強壮や免疫向上に効果があるとして、珍重されている。
ジェイコブさんは味を確かめるため、自家製キノコを口に含んでみた。すると奇妙にも甘かったそうで、今度は動物の血液で真菌を培養してみたいと話している。

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2013年、菌に感染した人間がゾンビ化し、人類を滅亡させるというPlayStation 3のサバイバルゲーム『The Last of Us』が発売された。この菌のモデルになっているのが冬虫夏草で、感染者の脳がキノコのようになり、次々と人間を襲うというシナリオだ。
ゲームの大ヒットを受けて、2018年にアメリカのケーブルテレビHBOが同名のドラマを制作した。以降、冬虫夏草はゾンビキノコの異名で知られるようになったという。
ジェイコブさんのTikTok投稿には28万回以上の「いいね」がつき、「『The Last of Us』みたいだ」というコメントが多く寄せられた。
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